NHKネット配信の技術基準、総務省が情報通信審議会に諮問 - 安定性と品質確保へ
NHKネット配信の技術基準、総務省が情報通信審議会に諮問 - 安定性と品質確保へ
総務省は、NHKの放送番組をインターネットで配信する業務の技術基準について、情報通信審議会に諮問を行いました。これは、近年、ネット視聴環境が急速に変化する中、安定した高品質な配信を実現するためのものです。
2024年4月施行の放送法改正により、NHKは、テレビ等の受信設備を持たない人に対しても、インターネットを通じて放送番組を継続的に安定して提供する「必須業務」を負うことになりました。そのため、同法では、インターネット配信に用いられる設備(配信用設備)と運用管理体制について、総務省令で定める基準に適合させることが義務付けられています。
今回の諮問は、この基準を具体的に定めるためのものです。総務省は、配信用設備の安全性と信頼性、そして配信品質について、基幹放送と同等の水準を確保することを目指しています。
情報通信審議会は、今後、配信用設備に係る技術的な条件について検討し、令和7年2月頃に答申を提出する予定です。
ネット視聴環境の変化に対応、高品質な配信を実現
近年、インターネットは国民・視聴者の主な情報入手手段として広く普及しています。視聴環境の多様化に対応し、安定した高品質な配信を実現するためには、配信用設備の安全性、信頼性、そして配信品質の確保が不可欠となります。
総務省は、情報通信審議会からの答申を踏まえ、具体的な技術基準を定め、NHKのインターネット配信業務の質を高めていく方針です。