氷川タクシーが引きこもり支援のための新たな採用キャンペーンを開始

埼玉県草加市に本社を置く氷川自動車交通（運営：野島運輸株式会社）は、引きこもり支援を目的とした新しい採用キャンペーンを2024年1月30日から実施します。このキャンペーンは、"人間関係で悩み休職や退職を考えている、またはしたことがある"、または"引きこもりである、あった"という特定の条件を満たす方々に焦点を当てています。職務経歴は一切問わず、応募者の事情に寄り添う姿勢が特徴です。

キャンペーンの背景には、内閣府の調査による引きこもりの増加があり、わずか4年間で115万人から146万人に達しています。この状況を受けて、埼玉県内でも引きこもり支援に関する条例が施行されるなど、地域の取り組みが強化されています。そんな中、勤務体制に柔軟性を持つ氷川タクシーが、支援の新たな形を模索することになりました。

実際、氷川タクシーには過去に引きこもりの経験がある社員が多く在籍しており、現在ではドライバーとして充実した生活を送っています。タクシー業界全体では、ドライバーの数が4年間で20%減少しているという深刻な人手不足がトピックにもなっています。こうした状況下で、引きこもり支援と人材不足解消の双方に貢献することを目指しています。

応募方法は、氷川タクシーの採用ページから簡単に可能です。応募の際には、内定の即承諾が求められず、内定から3年間の有効期限があります。この取り組みは、引きこもりの方が再び社会に出る手助けをし、安心感を提供することを目指しています。

勤務に関しては、氷川タクシーの特徴的な点として、ノルマがない自由なシフト制度があります。社員は自らの希望に基づいてシフトを組むことができ、急な休暇も可能です。このように、ライフスタイルに合わせた働き方を提供することで、長期的な雇用につなげています。

キャンペーンを主導する大角健泰取締役は、"弊社のタクシードライバーは多様なバックグラウンドを持ち、それぞれが次第に活躍しています。経験や知識を生かし、引きこもり支援による地域貢献を目指しています"と語り、取り組みの重要性を強調しました。

このキャンペーンの成功が、タクシー業界の働き方に変革をもたらすことに期待が寄せられています。引きこもりで悩んでいる方々、一歩踏み出してみる価値があるかもしれません。

問い合わせは、野島運輸株式会社の公式サイトまたは電話で受け付けており、気になる方はぜひアクセスしてみてください。