トレーダムが資金調達を実施
トレーダム株式会社は、10月にシリーズAラウンドのファイナルクローズを行い、累計で約7.9億円の資金調達を達成したことを発表しました。この資金調達には、日本の地域金融機関であるきらぼし銀行を擁する東京きらぼしフィナンシャルグループ傘下のきらぼしキャピタル、また、大型膜面構造物を手がける太陽工業株式会社、イベントコンサルティングを行うTSP太陽株式会社、公共施設の運営を手掛けるアクティオ株式会社など、名だたる企業が引受先として名を連ねています。
資金調達の背景
特に注目すべきは、近年の為替相場の不安定さに応じて、グローバル取引を行う企業の間で為替リスク管理の重要性が増していることです。このような中、トレーダムは法人向けに提供する「トレーダム為替ソリューション」を活用し、より高度な外国為替管理システムの開発を進めていく方針を示しています。今回の資金調達は、そのエンタープライズプランの開発を加速させるための主要なステップとなります。
これまでの調達状況
- - 調達ラウンド: シリーズA ファイナルクローズ
- - 調達金額: 7000万円
- - 累計調達金額: 約7.98億円
引受先には、Headline、DBJキャピタル、日鉄ソリューションズ、そして他にも多くの名立たる投資機関が参加しています。
トレーダム為替ソリューションの進化
トレーダムが提供する「トレーダム為替ソリューション」は、AIを活用し、企業の為替リスク管理に革新をもたらすことを目的としています。今回の資金調達を受けて、同社は中小企業向けに加え、大企業向けの機能強化にも力を入れ、為替リスク管理やガバナンス機能の強化を進めていく予定です。特に、基幹システムやITツールとの連携を強化することで、データ統合や業務プロセスの効率化を図り、手作業の削減に寄与することが期待されています。
各社のコメント
このプロジェクトに関与する企業からも前向きなコメントが寄せられています。きらぼしキャピタルの能登谷尚人氏は「トレーダム為替ソリューションは、グローバル企業の為替リスク管理において重要な役割を果たすことが期待される」とし、AIによるサポート機能の価値を強調しました。また、トレーダムの代表取締役社長、浦島伸一郎氏は「今回の資金調達で、さらなる機能開発を進め、日本の企業がグローバル市場で成功する手助けをする」と述べています。
今後の展望
トレーダムは、金融業界における新たなマーケットプレイヤーとして、技術を駆使した革新的なサービスを提供し続けることを誓っています。事業のさらなる成長を目指し、優れた人材の採用にも力を入れ、業界での地位を確立していくことでしょう。今後もトレーダムの動向に注目が集まります。