信州草原再生シンポ
2025-03-07 13:04:30

信州草原再生のためのシンポジウムが開催。未来を見据えた取り組みとは

信州草原再生シンポジウムの開催



2025年3月20日(祝・木)、長野県上田市の文化会館にて「NPO法人信州草原再生」設立シンポジウムが行われます。このシンポジウムは、草原の持つ価値を後世に伝えたいとの思いから、筑波大学山岳科学センターの田中健太准教授の研究を基に創設されたNPO法人が主催するものです。オンラインでも配信されるため、場所を選ばずに参加できるチャンスです。

NPO法人信州草原再生の設立背景



田中准教授の研究チームは、100年以上の歴史を持つ日本の草原が急速に消失している現状を指摘してきました。彼らの研究によると、日本の草原は生物多様性が特に豊かで、絶滅危惧種も多く存在します。草原は陸上の植生の中でも特に保全が急がれる場所であり、どの草原が優先的に守られるべきか、またその管理方法についての研究成果をもとにNPO法人が設立されました。

シンポジウムの詳細



シンポジウムのテーマは「後世に受け継ぎたい草原の価値」です。開催日時は2025年3月20日の14:00から16:30、会場は上田市文化会館の大ホールであり、参加は無料となっています。バーチャル参加を希望される方は、URLからお申し込み可能です。参加者数の把握のため、会場参加希望の方々も事前に申込をしていただけると助かります。

  • - 開会挨拶(14:00~14:05)
  • - 信州の草原の生き物(丑丸敦史・14:05~14:25)
  • - 草原の新たな活用(上野朋子・14:25~14:45)
  • - 太郎山系の縦走路の再生活動(早川潤・14:45~15:05)
  • - イヌワシ保全の実績(片山磯雄・15:05~15:25)
  • - 楽しい草原再生方法(田中健太・15:35~15:55)
  • - 登壇者対談(15:55~16:30)

配信では、司会や講演内容などが中継されますが、会場からの質問は受け付けないのでご留意ください。

登壇者プロフィール



シンポジウムでは、多彩な講師陣がそれぞれの専門知識をもとに発表を行います。丑丸敦史は、神戸大学で草原の生態多様性について講演します。上野朋子は、トレイルランナーを兼ねる視点から草原の新たな活用について語り、早川潤は太郎山系の再生活動について20年にわたる取り組みを紹介します。また、片山磯雄はイヌワシの保全活動の半世紀を振り返り、田中健太は草原再生の重要性とその歴史的背景を論じます。

草原の現状と重要性



日本では、湿潤で温暖な気候により、草原が森林化する傾向が強まっています。この結果、過去100年で92%以上の草原が失われてきたとされ、草原に依存する絶滅危惧種も多いと言われています。草原は、環境維持や生物多様性の観点からも非常に重要なエコシステムです。たとえば、長野県上田市にあるキキョウ草原は、特に珍しい植物が生息する場所であり、その保全が急務です。そのため、草原を維持するための新たな活用法の模索が求められています。

定期的な草刈りや適切な管理が行われなければ、草原は急速に森林化してしまいます。この問題に対応するためには、地域の人々の協力が不可欠です。シンポジウムを通じて草原の価値や重要性を再認識し、未来に向けた行動を呼びかけているのです。

このシンポジウムは、草原再生に向けた大切な第一歩。地域の未来を守るためには、私たち一人一人が行動していくことが必要です。参加者の皆さんが草原の持つ価値を深く理解し、行動を起こすきっかけとなることを期待しています。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人信州草原再生
住所
長野県上田市住吉392-4
電話番号

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