ウエスタンデジタル、COMPUTEX 2025で次世代ストレージ技術を披露
ウエスタンデジタル(Western Digital)は、2025年5月19日、台湾の台北で開催される「COMPUTEX 2025」に出展し、同社の最新のストレージ技術やアーキテクチャを紹介しました。このイベントでは、AI(人工知能)や機械学習(ML)に特化したストレージソリューションや、分散ストレージ、ソフトウェア定義ストレージ(SDS)の革新が焦点に当てられています。
クラウドサービス向けの新たなストレージインフラ
ウエスタンデジタルは、クラウドサービスプロバイダー(CSP)やエンタープライズ向けのストレージインフラを再定義することを目的とした製品群を発表。大容量で高い信頼性を誇るJBOD(Just a Bunch of Disks)や、AIを利用した超早いEBOF(Ethernet Bunch of Flash)など、多様な製品が登場します。これにより、企業はスケーラビリティや効率性を向上させつつ、コストを抑えたストレージインフラの構築が可能になります。
OCCL 2.0によるインフラのスマート化
特に注目されるのは、ウエスタンデジタルのOCCL(オープンコンポ―サブルコンパチビリティラボ)の機能拡張です。このラボは、様々なシステムの互換性やエネルギー効率を検証するための場として、業界全体での相互運用性向上に貢献しています。最新の「OCCL 2.0」は、新しいソリューションアーキテクチャを提供し、企業における効率性とスケーラビリティを最大限に引き出します。
信頼できるパートナーシップの構築
ウエスタンデジタルは、業界屈指のストレージソリューションを提供するために、さまざまな企業と提携しながら新たなオープンエコシステムの構築を進めています。参加企業の中には、NVIDIAやIntel、キオクシアなどが含まれており、相互に協力し合う姿勢が顕著です。この協力により、材料供給の安定性やコスト効率を追求した柔軟なストレージソリューションを提供することができます。
COMPUTEX 2025での展示内容
「COMPUTEX 2025」では、ウエスタンデジタルの最新製品が多数紹介されます。「OpenFlex Data24 NVMe-oFデータストレージプラットフォーム」や「RapidFlex™ NVMe-oFコントローラー」、「Ultrastar Data102ハイブリッドストレージプラットフォーム」など、多岐にわたる製品が一堂に会し、来場者に次世代のデータインフラのインパクトを体感させることでしょう。
未来を見据えた技術の進化
ウエスタンデジタルのバイスプレジデントであるカート・チャン(Kurt Chan)は、「AIの進化とともに、企業はスマートにスケールし迅速に対応する能力が求められています。OCCL 2.0と最新のプラットフォーム技術により、私たちは新たな可能性を切り開いていきます」と述べており、今後も顧客の要求に応じた進化を続けていく意向を表明しています。
ウエスタンデジタルは、全ての人々がデータを有意義に活用できるような環境作りを追求し続けています。今回のCOMPUTEX参加を機に、さらに多くの企業や個人が同社の技術を利用できることを期待しています。