住友ゴム工業が『レジリア』を導入しリスク管理強化を図る新しい弾力的サプライチェーン構築

住友ゴム工業が『レジリア』を導入

住友ゴム工業株式会社が、自社のサプライチェーンリスク管理を強化するために、株式会社Resilireが開発したクラウドサービス『Resilire』を導入しました。この取り組みは、ますます厳しくなる外部環境の変化に対応し、サプライチェーン全体の可視化とリスクへの即応体制の構築を目指すものです。

導入の背景

最近では地政学的緊張や自然災害、気候変動、さらにはパンデミックの影響が企業のサプライチェーンに多大な不確実性を与えています。特に、住友ゴム工業は従来、サプライヤー情報の管理をExcelに依存しており、情報の正確性や網羅性に課題がありました。加えて、サプライヤーとの関係を強化する必要性も高まってきたため、『レジリア』の導入に踏み切ったのです。

『レジリア』の導入に期待される効果

住友ゴム工業はこれまでもTier1サプライヤーに重点を置いた管理を行っていましたが、地政学的リスクや災害リスクの頻発に伴い、より広範囲なサプライチェーンの把握が必要です。『レジリア』を導入することで、Tier2やそれ以降のサプライヤーも含む供給網の視覚化が進むと考えています。これにより、リスクの事前把握が可能になり、迅速な対応力の向上が期待されています。

さらに、リスクが発生した際には即座に影響範囲を特定し、初動対応を迅速に行うことが重要です。『レジリア』のリアルタイム情報取得機能や、自動送信されるアンケート機能は、同社の対応力を一段と高めるとされています。加えて、サプライヤーとの協力体制を強化し、共にリスク管理を行う基盤としても活用される予定です。

住友ゴム工業の概要

住友ゴム工業株式会社は、タイヤ事業を中心としたグローバルメーカーです。自動車用タイヤでは「DUNLOP」や「FALKEN」といったブランドを展開し、160ヵ国以上の市場に製品を提供しています。近年は、タイヤの進化による持続可能なモビリティ社会への貢献や、再生可能エネルギーの活用にも積極的に取り組んでいます。

また、環境や安全に配慮した製品づくりを進め、社会の期待に応える努力を続けている企業です。東京証券取引所プライム市場にも上場し、技術と社会貢献を両立させた成長を遂げています。

『レジリア』について

『Resilire』は、サプライチェーン情報の可視化を目的としたクラウドサービスです。多くの製造業が直面しているサプライチェーンのブラックボックス化を解消し、幅広いリスク要因に迅速に対応できる体制を構築することを目指しています。このサービスは、顧客の安定供給体制を支援し、サプライチェーンの強靭化に貢献します。

今後、住友ゴム工業が『レジリア』を導入することで、より一層洗練されたリスク管理体制が整うことが期待されます。完全に可視化されたサプライチェーン環境の中で、企業としての対応力がどのように向上していくか、今後の進展が楽しみです。