リンヴォックが承認
2025-06-24 14:44:18

アッヴィ、リンヴォックの巨細胞性動脈炎への適応承認を取得

アッヴィの新薬・リンヴォックの登場


アッヴィは、このたびヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤リンヴォック(ウパダシチニブ)が、巨細胞性動脈炎(GCA)の成人患者に対する治療薬として、日本での適応追加承認を取得したと発表しました。リンヴォックは、既存治療で効果が不十分な患者に新たな選択肢となる薬剤です。

巨細胞性動脈炎とは


GCAは側頭動脈を含む頭部の動脈や大動脈に炎症を引き起こす自己免疫疾患です。本疾患は主に50歳以上の高齢者に見られ、特に70代の女性に多くみられます。症状には頭痛や顎の痛み、視力の変化が含まれ、治療が遅れると失明や大動脈の合併症を招く危険性があります。

リンヴォックの効果


リンヴォックは1日1回の経口投与が可能な薬剤で、既に関節リウマチや乾癬性関節炎、アトピー性皮膚炎、潰瘍性大腸炎など、複数の疾患に対して承認されています。今回の承認により、巨細胞性動脈炎の患者も新たな治療選択肢を得ることができました。

現在の治療の課題


GCAの治療は主に副腎皮質ステロイド(CS)が中心となりますが、この方法では30〜50%の患者が再発する可能性があるため、継続的な治療が求められます。そのため、他の治療法の開発が急務となっていました。

SELECT-GCA試験の成果


リンヴォックの承認は、日本を含む国際共同第III相試験であるSELECT-GCA試験に基づいています。この試験はGCAに対する新薬の効果を評価するために行われ、リンヴォックは効果的な結果を示しました。

今後の展望


アッヴィは、この新たな承認を受けてGCA患者への治療選択肢をさらに広げていく計画です。リンヴォックの導入により、患者のQOL(生活の質)の向上が期待されます。アッヴィは今後も継続的に研究開発を進め、医薬品の提供に努めていく意向を示しています。患者の健康を最優先に考えた治療法の進化に、今後も注目が集まるでしょう。

会社情報

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