新しい協働ロボットシステム『KURAVIZON』の登場
株式会社クラボウは、アメリカのロボットメーカーFlexiv Robotics社(以下、Flexiv社)との戦略的業務提携を発表し、新たな7軸協働ロボットシステム「KURAVIZON」を販売開始しました。この協働ロボットは、高速3Dビジョンセンサー「KURASENSE」とFlexiv社の7軸ロボット「RIZON」を組み合わせたもので、様々な自動化ニーズに応えることが期待されています。
1. 業務提携の背景と市場のニーズ
世界中で自動化が進む中、協働ロボットはその重要性を増しています。特に、研究や実験における自動化のニーズが高まっており、研究機関からの問い合わせも増加しています。「KURASENSE」は、ロボットに視覚と脳の機能を持たせ、細かな作業を自動化できる可能性を持っています。
Flexiv社は、適切に動作するための力制御技術を持った「アダプティブ・ロボット」を開発しており、この技術の組み合わせが「KURAVIZON」の特長となります。これにより、生産性の向上とコスト削減が期待されているのです。
2. 『KURAVIZON』の特長と利点
(1) 高速3Dビジョンセンサー「KURASENSE」
「KURASENSE」は、従来のビジョンセンサーでは認識しきれなかった柔軟物や不定形物の認識が得意で、これによりロボットがより高精度な作業を行えるようになりました。この技術を用いることで、研究所での反復的作業が効率化され、より正確な結果が得られることが期待されます。
(2) 柔軟な動作が可能な7軸ロボット「RIZON」
Flexiv社製の7軸協働ロボットは、通常の6軸ロボットよりも可動域が広く、繊細な作業に最適です。例えば、複雑な製造ラインでの細かい作業や、研究室での正確な位置決めなどに対応できます。
3. 売上目標と今後の展望
クラボウは、2025年4月から始まる次期中期経営計画で、年間で10億円規模の売上を目指しています。この目標に向けて、様々な応用が可能な「KURAVIZON」を中心に製品開発を進めていく予定です。特に研究機関や製造業に向けた自動化システムの導入が期待されます。
4. お問い合わせ先
「KURAVIZON」についての詳細情報や製品に関するお問い合わせは、クラボウの環境メカトロニクス事業部までご連絡ください。大阪府寝屋川市に位置する先進技術センターでは、製品デモなども行っています。
クラボウとFlexiv社のタッグによって、研究や製造現場の自動化がさらに進化することに期待が高まります。今後の展開から目が離せません。