Web3アクセラレーターArriba Studioが戦略的提携を締結
シンガポールと東京を拠点に活動するWeb3アクセラレーター、Arriba Studio(アリーバ1号)は、世界的に知られる分散型インフラプロジェクト「Arweave」との戦略的提携を発表しました。この取り組みは、2024年に始まる新たなエコシステムハブ「Arriba Studio Z」を通じて展開されます。この新しいハブは、将来のWeb3エコシステムを見据えた活動を行うことを目的に投入されます。
長澤氏のCTO就任と新たな方向性
Arriba Studio Zの発表と合わせて、エコシステムの中核メンバーであり、アブダビに本社を置くスタートアップ「WeaveDB」の創業者である長澤智也氏が、リサーチパートナーおよびCTOに就任しました。この人事異動により、Arriba StudioはこれまでのWeb3スタートアップ向け支援の枠を超え、より広範囲な技術実装と社会的な貢献を目指すことになります。さらに、Web3スタートアップへの投資支援や、国内外のプロジェクトと投資家を誘致する活動が強化される見込みです。
Arweaveエコシステムの可能性
「Arweave」は、高度なアルゴリズムに基づく分散型ストレージ技術を提供しており、大容量データの半永久的な保存を可能にします。これにより、ユーザーは従来のクラウドサービスよりも低コストでデータを保存できるというメリットがあります。また、2024年には新たに「AO(Actor Oriented)」という技術も発表され、これはブロックチェーンのスケーラビリティ問題を解決するために設計されました。この技術により、AIを利用したより発展的なアプリケーションの構築が可能となります。
経済規模の見込める提携
Arriba Studioの代表である佐藤崇氏は、この提携がもたらす経済的なインパクトに期待を寄せています。Foward ResearchというArweaveの創業企業と資本業務提携を行ったことで、新たなビジネスモデルの創出や投資機会が開かれることでしょう。特に、「Arweave」のガバナンストークンの時価総額が約15億ドルを記録していることから、今後の展開が注目されます。また2024年に新たに公開されるAOトークンと合わせ、数兆円規模の経済圏が形成されることが期待されています。
「Arweave Japan」の立ち上げ支援
アリーバ1号では、これまでに「YGG Japan」や「TON Japan」などの有力な海外プロジェクトを国内に誘致する支援を行ってきました。新たに「Arweave Japan」を立ち上げるための支援も検討されており、国内のプロジェクトがグローバルに展開するための戦略的な基盤が整いつつあります。また、ArweaveおよびAOエコシステムの地域貢献を促進することも目的としています。
Arriba Studioのビジョン
Arriba Studioは、Web3スタートアップ向けの支援、アクセラレーター、投資などを通じて、革新的な技術の実装を目指しています。彼らは継続的なネットワーク構築や技術支援を通じて、さまざまなプロジェクトをサポートしていく方針です。これにより、日本国内のエコシステムの発展と同時に、国際的な視野を持ったビジネスモデルの実現が期待されます。
今後のArriba StudioとArweaveの共同活動に目が離せないといえます。