日立システムズと群馬県、持続可能な森林整備に向けた実証実験をスタート
2023年10月、株式会社日立システムズは群馬県森林組合連合会と協力し、群馬県内にある約50ヘクタールの森林を対象に、企業のネイチャーポジティブな活動を支援するための実証実験を開始しました。この取り組みは、持続可能な森林整備を実現するための新たなステップとなります。
ネイチャーポジティブとは?
「ネイチャーポジティブ」とは、生物多様性の損失を防ぎ、自然環境を回復させることを目指す理念です。これは、2022年に開催された生物多様性条約第15回締約国会議で合意された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」に基づいて、2030年までに自然の損失を反転させることを国際的な目標として掲げられています。
企業や団体にとっても、ネイチャーポジティブへの取り組みが求められる時代に突入しています。特に、二酸化炭素の吸収・貯留や、災害リスク軽減において、持続可能な経済活動を推進する重要性が増しています。
実証実験の目的
今回の実証実験では、日立システムズが持つ森林解析技術と、サンリット・シードリングスによる生物多様性分析技術を組み合わせ、森林の生物多様性を評価します。具体的には、環境DNA分析やGIS解析などを通じて、森林の現状を正確に把握し、森林の水源涵養機能を高めるための効率的な整備施策を策定することを目指します。
この実証実験によって得られたデータをもとに、群馬県森林組合連合会が提案する水源涵養機能の回復方法や間伐施策が具体的な形となる予定です。日立システムズは、向上した知見を全国約300拠点に広げ、森林に基づく経済活動を行う企業や自治体との協力を推進していきます。
今後の展開
この実証実験の成果を基に、日立システムズは持続可能な森林整備を通じて、さらに多くの地方自治体や企業に対しネイチャーポジティブな取り組みをサポートしていく予定です。また、森林における生物多様性を高めることには、地域環境や経済活動にも良い影響を与えると期待されています。
日立システムズは、顧客との協力を通じて、環境省が掲げる「30 by 30」目標などにも寄与しつつ、持続可能な社会を実現するための努力を続けていきます。具体的には、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として保全することを目指します。
結論
日立システムズと群馬県森林組合連合会の久々に広がる実証実験は、持続可能な森林整備や生物多様性の保護に対する重要な一歩となります。この取り組みを通じて、ネイチャーポジティブの理念が全国に浸透し、持続可能な社会の構築を目指す動きが広がることが期待されます。これからの展開に注目が集まります。