宇宙養殖の未来
2025-03-03 18:38:32
岡山理科大学が目指す宇宙養殖の未来:2030年ISSでの実験計画
岡山理科大学が目指す宇宙養殖の未来
岡山理科大学の生物生産教育研究センターでは、宇宙環境を利用した養殖実験が進行中です。特に、2030年には国際宇宙ステーション(ISS)での飼育実験を実現させる計画が立てられています。この取り組みの背景には、地球外での人類の食糧生産に関する課題があることが挙げられます。
宇宙環境利用の重要性
人類が他の天体に進出する可能性が高まる中、食糧生産は極めて重要なテーマです。特に、動物性たんぱく質の摂取は、効率的な養殖方法が求められます。魚類の養殖は、少量の餌で成長するため、効率的な食糧生産が期待されます。例えば、ウナギでは1.5キロの餌で1キロの肉が生産でき、サーモンでは1.2キロです。
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岡山理科大学が採用している好適環境水を用いた完全閉鎖循環型養殖技術は、この問題解決に向けた重要な手段となります。長期間にわたって水を交換することなく、安定した環境で魚を育てることが可能です。
実験の概要と成果
今回の実験では、以下の5つの主要な課題に取り組んでいます。
1. 過重力環境下での魚卵の孵化
2. 微小重力環境下での魚卵の孵化
3. 微小重力下における餌摂取の確認
4. 骨に異常がないかの確認
5. 骨密度への影響
これまでの成果として、3カ月間にわたり無換水でトラフグとヨシエビを飼育し、良好な成長を確認しました。排泄物からの硝酸塩のレベルも問題ないことが示されています。さらに、微小重力環境での受精卵の孵化に成功し、仔魚が育つ様子も確認されました。
山本准教授は、餌を食べたことが確認できたことを「大きな前進」だと評価しました。今後は、1年単位の無換水飼育や、作業の無人化を実現することが目標です。
セミナーでの発表と今後の展望
この報告は、岡山キャンパスで開催された「第6回OUSフロンティアセミナー」で行われました。セミナーでは、宇宙環境を利用した技術課題や将来展望について多くの講演が行われました。その中には、元JAXAの専門家や、宇宙産業参入を目指す企業の社長による発表も含まれています。
山本准教授の発表以外にも、月面探査や宇宙医学に関する講演があり、参加者は熱心に耳を傾けていました。
岡山理科大学の取り組みが成功し、宇宙での養殖が現実のものになる日も近いかもしれません。人類が宇宙で食糧を生産する未来を楽しみに待ちましょう。
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