松本興産、医療費補助制度を11月1日から開始
埼玉県に本社を構える松本興産株式会社は、業界屈指の技術力を誇る金属加工企業です。このたび、従業員やその家族の健康を守るために、医療費を補助する「メディカルアシスト制度」を11月1日からスタートさせることが発表されました。
従業員の幸せを願って
松本興産の理念は「削りで人を幸せに」。会社は、世の中や顧客、協力会社、そして従業員を幸せにすることを目指しています。今回の医療費補助制度も、その理念に根ざしたものです。具体的には、難病を抱える従業員や、その家族(配偶者や子供)に対して、年間最大100万円の医療費を補助します。この制度は、松本興産がこれまで大切にしてきた「人を大切にする」姿勢をもとにしたものです。
医療費補助の背景
取締役の一人が、母親をガンで失った経験を持っています。この闘病生活の中で、ガン治療には多くの費用がかかり、特に保険適用外の民間療法の高額さに苦しんだとのこと。この個人的な経験が、医療費補助制度の必要性を感じさせるきっかけとなりました。人々が金銭的な不安を取り除き、必要な治療を受けることができるようにとの願いから、この制度が誕生しました。
制度の具体的な内容
松本興産の医療費補助制度は、以下の内容が含まれています。
- - 3年以上勤務の従業員: 医療費の6割を補助(1人につき年間最大100万円)
- - 15年以上勤務の従業員の家族: 医療費の5割を補助(1人につき年間最大50万円)
このように、従業員の勤務年数に応じた柔軟な支援が行われ、長く貢献している社員にはさらに手厚い支援が期待されています。
健康経営による好循環
松本興産では、医療費の補助に加え、メンタルヘルスケアにも力を入れています。専門家を招いた心理学の講義や定期的な社労士との面談を通じて、社内のコミュニケーションの改善と生産性の向上を図っています。近年、健康経営が重要視される中、このような取り組みは従業員のメンタル面だけでなく身体的健康のサポートにもつながっています。
職人気質の従業員が体の異変に気づいても、我慢してしまう傾向があるため、医療機関に行きやすい環境を整えることが目指されています。これにより、従業員が健康でいることができれば、結果的に採用の増加や離職率の低下、そして仕事の生産性向上にも寄与します。
このような健康的な職場環境が、さらなる企業の成長にもつながることでしょう。
会社概要
- - 設立: 1966年
- - 代表者: 代表取締役 松本直樹
- - 所在地: 埼玉県秩父郡小鹿野町下小鹿野247-1
- - 従業員数: 280名
- - 営業品目: CNC複合旋盤による精密切削加工
- - ホームページ: 松本興産
この新たな制度は、松本興産が目指す従業員幸福の実現に向けた一歩として、多くの注目を集めそうです。