奈良県吉野町の新しい挑戦、清酒ブランド『吉野正宗』
奈良県吉野町は、豊かな自然環境と歴史的な背景をもつ地域です。この地は、古くから「神仙境」と称され、不老長寿伝説が残る景勝地として知られています。大峰山系の豊かな水源を利用した米作りが行われており、100年以上の歴史を誇る酒蔵が三つ存在します。
吉野町の新たな試み
このたび、吉野町は米生産者と三つの老舗酒蔵が一緒になって新しい清酒ブランド『吉野正宗』を立ち上げました。地元の町役場も協力のもと、地域を盛り上げることを目的とした活動です。
『吉野正宗』は、利用されていない「遊休農地」を活用し、そこに育てられた酒米「吟のさと」を使用。精米歩合は60%の純米吟醸として作られます。この新ブランドでは、三つの酒蔵が同じ条件で製造しつつも、それぞれの解釈や醸造方針に基づいており、各蔵の個性がしっかりと表現された味わいが特徴です。
老舗酒蔵の紹介
1.
株式会社北岡本店
- 代表銘柄:八咫烏
- 創業:約400年前
- モットー:日本古来の酒造り技術を伝承し、心温まる人間関係を築く。
ラベルは吉野の深い山々と自然豊かな土地を象徴しています。
2.
北村酒造株式会社
- 代表銘柄:猩々
- 創業:約230年前
- 特徴:階状の土蔵造りが独自の景観を形成。
ラベルは吉野の豊かな水の煌めきを表現しています。
3.
美吉野醸造株式会社
- 代表銘柄:花巴
- 創業:1912年
- 方針:自然醸造を重視し、吉野の風土に寄り添った酒造りに力を入れる。
ラベルは吉野山の桜を描いており、地域の美を感じられます。
地域のストーリーを伝える
今回のプロジェクトでは、各酒蔵の杜氏や生産者の顔が分かるような背景やストーリーを届けることで、吉野の酒の魅力を広めることを目指しています。そして、この新しい清酒ブランドのブランド名やラベルデザインに統一感をもたせ、地域全体の力を引き出す新たな取り組みとして位置づけています。
クラウドファンディングでの先行発売
『吉野正宗』の先行販売は、クラウドファンディングサイトMakuakeにて実施され、期間は9月9日から10月3日までです。興味のある方はぜひ、こちらのリンクからご確認ください:
吉野正宗 Makuakeプロジェクト。
公式SNS
この新清酒ブランドが、吉野町の伝統や魅力を再発見する一助となることを心から願っています。