現代生活に息づく仏教の言葉 - 大正大学が「ホトケ・ディクショナリー」を発売
大正大学は、2024年6月11日に新刊書籍『ホトケ・ディクショナリー(HOTOKE dictionary)』を発売しました。本書は、現代生活で私たちが何気なく使っている言葉の中に隠された仏教の教えに焦点を当て、その由来や意味をわかりやすく解説したものです。
表現学部の榎本了壱教授が、仏教経典を語源とする言葉から108項目を厳選し、エッセイ形式で紹介。仏教学部の教員が出典や解説を加えることで、言葉の奥深さと仏教思想とのつながりを示しています。
仏教の教えが身近に感じられる一冊
本書は、大正大学が掲げる「智慧と慈悲の実践」という建学の理念に基づき、創立100周年を記念して企画されました。仏教思想は、長い年月を経て日本人の生活に根付いており、現代でも多くの言葉にその影響が見られます。
しかし、私たちは日々、その言葉を使う中で、その由来や意味を意識することはほとんどありません。本書は、そんな言葉に改めて注目することで、仏教の教えを身近に感じ、日々の生活に役立つヒントを見つけることができる一冊です。
ポップなデザインとコラボレーションで仏教をもっと身近に
本書のデザインは、表現学部の教員が担当。ポップな挿画やレイアウトを採用することで、堅苦しいイメージの仏教を、より親しみやすく、楽しく学べるものにしています。
学内コラボレーションによって生まれた本書は、仏教に関心の深い人だけでなく、言葉の由来や意味に興味がある人、日々の生活に役立つヒントを探している人など、幅広い読者層にオススメできる内容となっています。
書籍データ
発売日: 2024年6月11日
仕様: 文庫判、192ページ
定価: 1,000円(税別)
発行: 大正大学出版会
販売: 大正大学事業法人 株式会社ティー・マップ
ISBN: 978-4-909099-83-9
* 購入に関するお問い合わせ:
大正大学事業法人 株式会社ティー・マップ
TEL: 03-5907-3971 FAX: 03-5907-3975
大正大学について
大正大学は、天台宗、真言宗豊山派、真言宗智山派、浄土宗、時宗の五宗派が協働して運営する大学です。建学の理念である「智慧と慈悲の実践」に基づき、「慈悲・自灯明・中道・共生」という仏教精神に根ざした教育ビジョン「4つの人となる」を掲げ、教育研究活動を行っています。
近年では、令和2年度文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業」に採択され、「新時代の地域のあり方を構想する地域戦略人材育成事業」を推進しています。
公式HP
https://www.tais.ac.jp/
仏教の言葉を通して、人生のヒントを探してみる
「ホトケ・ディクショナリー」を読んだ感想としては、現代生活の中に、私たちが気づかないところで仏教の言葉が息づいていることに改めて気づかされました。
例えば、「無常」という言葉。仏教では、人生のあらゆるものは変化していくもの、という考え方ですが、現代でも「無常の世」という言葉はよく使われます。本書では、このような言葉を通して、仏教が単なる宗教ではなく、人生の考え方や生き方を示唆するものであることを教えてくれます。
また、仏教用語の由来や意味を知ることで、言葉に対する理解が深まり、より豊かな表現を獲得できるという点も大きな魅力です。例えば、本書で紹介されている「方便」という言葉は、本来は仏教用語ですが、現代では「うまく立ち回る方法」という意味で使われています。
仏教用語の由来を知ることで、言葉の奥深さを理解し、より正確に、そして豊かに表現できるようになるのではないでしょうか。
仏教への理解を深める第一歩に
「ホトケ・ディクショナリー」は、仏教に興味がある人だけでなく、言葉の由来や意味に興味がある人、日々の生活に役立つヒントを探している人など、幅広い読者層にオススメできる一冊です。
ポップなデザインとエッセイ形式で書かれた本書は、難しいイメージのある仏教を、より親しみやすく、楽しく学べるように工夫されています。仏教を学ぶ第一歩として、ぜひ手に取ってみてください。