宇宙輸送の未来を描く
将来宇宙輸送システム株式会社(ISC)は、国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)との共同研究をスタートしました。このプロジェクトでは、「水平着陸式宇宙輸送システム」における軽量機体の設計と製造技術の向上を目指します。
「水平着陸式」の利点と課題
「水平着陸式」方式は、将来的な運用コストを抑えつつ、整備のしやすさを持つことから大きな注目を集めています。滑走路を使った運用が可能となるため、これが実現すれば宇宙輸送のコストを劇的に減少させると期待されています。しかし、この方式にはいくつかの技術的課題も存在します。
例えば、機体にかかる熱負荷の増加や耐熱材の重さ、飛行の制御が複雑になることなどが問題です。これらの課題を克服するために、機体の軽量化や熱負荷の低減、飛行制御の設計においてバランスを取ることが求められています。
JAXAとの共同研究がもたらす新たな進展
今回の研究は、ISCの構想に基づき、JAXAが持つ有翼宇宙機の設計解析技術を利用することで、軽量機体の設計と製造技術の具体化に向けたものです。この共同研究では、2026年3月までの期間中に以下の研究内容が進められます。
1. 安定飛行が可能な軽量機体形状の概念設計
2. 軽量機体構造の詳細設計と重量評価
3. 研究成果のまとめ
これまでもISCはJAXAと連携し、数多くの研究を重ねてきました。これまでの成果は、着実に実を結んでいます。
2040年代目指す「ASCA 3」の実現
将来宇宙輸送システムは、「ASCA 3」と呼ばれる再使用可能な離着陸機の実現を2040年代を目指して目指しています。この機体は、地球周回軌道で最大10トンのペイロードを運ぶ能力を持ち、50名程度の人員を輸送できる設計がされています。更には、航空機と同様の信頼性を確保しつつ、異常発生時の安全帰還機能を搭載するなど、安全性にも配慮がなされています。
応募と問い合わせ情報
また、ISCでは新たな才能を求めており、積極的な人材採用を行っています。宇宙への挑戦に挑む意欲を持った方々からの応募をお待ちしています。
この他、宇宙旅行の「先行申込」も受け付けており、興味のある方はぜひリンクをチェックしてみてください。
将来、宇宙に人や貨物が普通に行き交う世界を実現するため、ISCは日々挑戦を続けています。私たちと一緒に新しい宇宙の時代を切り開いてみませんか?