SORACOMが700万契約回線を突破
株式会社ソラコムは、データ通信サービス「SORACOM Air」の契約回線数が700万を超えたことを発表しました。この数字は、製造業、エネルギー、金融などの産業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を支える重要な成果です。ソラコムのプラットフォームは、イノベーティブなスタートアップから地域社会を支える農業や防災活動に至るまで、幅広い分野で利用されています。
SORACOM Airの主要機能
「SORACOM Air for セルラー」は、世界185ヵ国、428の通信キャリアを通じて、企業がIoT通信を利用できる最適な環境を提供します。このサービスは、1枚のSIMカードで世界中のネットワークにアクセス可能であり、ユーザーは簡単に回線の管理を行うことができます。
マルチキャリア機能
特に注目すべき点は、複数の通信キャリアに対応できる「マルチキャリア」機能です。これにより、企業は通信のエリアや用途に応じて最適な回線プランを選択でき、グローバルに安定した通信を実現します。
eSIMとiSIMの利用拡大
国内外で総回線数の51%を占めるeSIM技術も注目されています。やはり、スマートウォッチやヘルスケアデバイスなどのデバイスで特に優れた性能を発揮します。さらに、ソラコムは次世代技術であるiSIMにも注目し、商用化の検証を進めています。これにより、デバイスの小ロットでの製造が可能になり、開発のスピードアップにも寄与しています。
衛星通信の新たなプロジェクト
2024年7月には、衛星通信プロバイダーSkylo Technologiesとの協業により、SORACOM IoT SIMに新しい衛星通信サービスを追加しました。これにより、セルラー通信が届かない地域でもIoTデバイスが利用できる新たな可能性が広がります。
実際の利用事例
ソラコムの技術は多くの企業に導入されています。たとえば、THK株式会社では製造業のトラブルを遠隔でモニタリングし、即時対応を可能にする「OMNIedge」を展開しています。さらに、株式会社NX総合研究所は倉庫作業の効率化を目指し、SORACOMのシステムを活用したツール「ろじたん」を提供しています。OND株式会社は登山やトレイルランニング向けのGPSトラッキングサービス「IBUKI」を開発しています。
IoTと生成AIの融合
さらに、IoTと生成AIの融合により、さまざまな新しいユースケースが広がっています。「IoT x GenAI Lab」では、三菱電機との共同実証実験を通じて、空調機器の制御において電力を48%削減する成果を上げています。2024年7月には、ローコードでIoTアプリケーションを作成できる「SORACOM Flux」もリリースしています。
まとめ
ソラコムは700万回線を突破したことを機に、今後も様々な業界のデジタル変革を支えていくことでしょう。さまざまなユースケースに対応しながら、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを続けていきます。詳しい情報は、
SORACOMの公式サイトをご覧ください。