信州企業のAI挑戦
2022-04-19 10:24:55

150年の歴史を持つ信州企業がAIで変革を目指す!現場最適化システムの特許取得

信州の老舗企業が挑むAI革命



信州に位置する株式会社ヤマサは、150年の歴史を持つ老舗企業として、多様な事業を展開してきました。特に、最近ではデジタルトランスフォーメーション(DX)の一環として、AI技術を駆使した骨材製造の最適化システムに特許を取得しました。この取り組みは、業務の各プロセスをデジタル化し、効率を向上させることを目指しています。

AIによる業務最適化システムの概要



同社が取得した特許は、主に「原石判別AIシステム」と「骨材生産管理用システム(G-MOS)」に関連しています。これらのシステムは、骨材製造におけるあらゆるプロセスをデジタルで管理し、最適化することを目的としています。具体的な機能は次の通りです:
  • - 原石採取箇所やその業務の最適化
  • - 物流における原石の積載状態の最適化
  • - 破砕効率の安定化と破砕機の安定稼働
  • - 破砕機へのダメージのばらつきの安定化
  • - プロセス全体の負荷軽減に繋がるCO2排出量の削減とエネルギーコストの低減

これにより、原石を採取する段階でのAI判別が可能となり、その数値をもとにデータを蓄積、採取地の生産性評価を行う仕組みを構築しています。

環境への配慮と効率的な運用



特に注目すべきは、環境資源に配慮した効率的な原石採取が実現できる点です。AIによって採取した原石の状態を数値化し、そのデータを元に長期的な生産性の推計が可能になります。このデータ活用によって、採取地の偏りを避け、バランスの取れた資源採取に繋がります。

さらに、製造工程ではエネルギーの効率的な利用を図り、CO2の排出量削減にも寄与することが期待されています。これらの取り組みにより、製品の品質向上とともに、環境保護にもつながるのです。

DX事業に向けた新たな挑戦



1870年に創業したヤマサは、骨材や生コンクリート製造において60年以上の実績を持っています。長年の職人技に支えられた経験と勘をベースにしていましたが、最近では原石の確保が難しくなり、生産性をどのように向上させるかが大きな課題となっていました。そこで、自社でAIを活用した最新の原石判別システムを開発し、今回特許を取得する運びとなりました。

今後はこのAI技術を骨材製造の枠を超えて、さらに多岐にわたる分野でのDXとAI導入を進める方針です。地域社会に貢献しつつ、業務の効率化と環境保護を両立させることが目標です。

会社概要



株式会社ヤマサは、創業以来150年にわたり地域に密着した事業を展開しており、建設関連や燃料、食糧、ドライアイス、通販事業等、多様な分野に取り組んでいます。今後も時代の変化に適応しながら、さらなる成長を目指していくことでしょう。

会社情報

会社名
株式会社ヤマサ
住所
長野県松本市笹賀7600-22
電話番号

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