いしが在宅ケアクリニックがBizRobo!で業務効率化を実現
イントロダクション
三重県四日市市にある医療法人SIRIUSいしが在宅ケアクリニックが、オープン株式会社の提供するRPAツール「BizRobo! mini」を導入し、在宅医療に関連する書類作成の工数を劇的に削減した事例が注目を集めています。2024年には新しい分院を設立予定で、クリニックの運営が多忙を極める中、効率的な業務運営が求められています。ここでは、彼らの導入背景や成果について詳しく掘り下げます。
BizRobo!導入の背景
いしが在宅ケアクリニックは、患者一人一人に感動を提供する医療を目指して日々活動しています。しかし、診療数の増加に伴い、スタッフに過重労働がかかる状況が続いていました。そこで、業務効率の改善を図るため、電子カルテやRPAといったデジタルソリューションを早期に導入することとなります。
特にRPAの導入の決め手となったのは、近隣のクリニックにおける成功事例を、その経験から学び取ったことでした。自院でも同様のシステムが導入可能であると判断し、外部へ業務を委託したいというニーズとも合致したため、オープン株式会社との連携を進めることにしました。
書類作成時間の大幅短縮
いしが在宅ケアクリニックでは、毎月1,000名を超える在宅患者への診療を行うため、関連する書類作成業務の重要性が増しています。特に、請求書の作成は非常にタイトなスケジュールで行われるため、業務の負担が積み重なりがちでした。しかし、BizRobo!導入後は、以前の作業時間の約6分の1に短縮され、スタッフの残業や精神的なストレスが大幅に軽減されています。
また、「訪問看護指示書の作成」でもRPAが使用されており、約500名分の作成業務が自動化されることにより、月間の作業時間が50時間からわずか10時間に短縮されました。これにより、スタッフはこの時間を他の医療業務に投資することが可能となり、業務の質向上に繋がっています。
人とロボットの協働で業務の最適化
いしが在宅ケアクリニックでは、患者数の増加に対応するために人材採用とともにロボット活用を推進しています。人を増やすのではなく、既存のスタッフの業務負担を減らすためのタスクシフトを行い、たとえば、事務部門のスタッフが看護部門の物品管理業務を担当するというような新しい業務体制の構築が進められています。
理事長の石賀氏は、診療データを基にした学会発表の資料作成にもBizRobo!を活用する意向を示しており、今後も継続的な業務改善に努める考えです。2023年度には職員の辞職者数がゼロを達成しており、働きやすい職場環境作りにも貢献しています。
結論
オープン株式会社は今後もいしが在宅ケアクリニックと共に、新しいロボットの開発や運用のサポートを続けていく計画です。増加する在宅医療において、効率的かつ質の高い医療を安定的に提供できる体制を築いていくことを目指しています。これらの取り組みは、医療業界全体のデジタル化や業務効率化の一環として注目されています。
BizRobo!について
BizRobo!は企業や組織のホワイトカラー業務の効率UPを目的とした、ソフトウェアロボットの導入を支援するデジタルレイバープラットフォームです。これにより、ルーティンワークから解放された労働者がよりクリエイティブな業務に集中できる環境が実現します。