ベネッセ高等学院 中等部が全国へ拡大、2026年に新キャンパス16拠点設立
株式会社ベネッセコーポレーションが運営する中学生向けフリースクール「ベネッセ高等学院 中等部」は、2026年4月に新たに16キャンパスを開設し、全国27キャンパスでのサービスを提供することを発表しました。この取り組みは、増加する不登校の中学生に対してより多様な学びの選択肢を提供することを目指しています。
不登校問題と教育ニーズの多様化
文部科学省の調査によると、現在全国で不登校の中学生は20万人以上に達しています。この状況を受けて、学びのスタイルが多様化しており、それに伴って「自分に合った」教育環境を求める声が高まっています。ベネッセでは、通学とオンラインの両方から選べるフリースクールとして、2025年10月に中等部をスタートしました。
新キャンパスの設立と地域格差の解消
2026年春の新キャンパス設立により、ベネッセ高等学院 中等部は通学を希望する学生に対し、11のキャンパスから27の拠点へと広がります。家族や地域による接近性を優先し、一人ひとりのペースに合わせた学びの環境を提供します。具体的には、東京、神奈川、埼玉、千葉、兵庫の仕分けで、各都道府県に新たな拠点が設けられます。
- - 東京都(9拠点): 池袋西口、大泉学園、豊洲、錦糸町、北千住、三軒茶屋、調布北口、立川、八王子
- - 神奈川県(4拠点): 川崎、上大岡、たまプラーザ、新百合ヶ丘
- - 埼玉県(1拠点): 浦和
- - 千葉県(1拠点): 流山おおたかの森
- - 兵庫県(1拠点): 三宮
入会申し込みは2023年12月3日から開始し、関心を持つ保護者や学生に向けて説明会も行われています。
フリースクールの特色
ベネッセ高等学院 中等部では、生徒それぞれのニーズに応じた、自分のペースでの学びを支援します。具体的には、オンライン教材や多様なプログラムを用いた教育経験が提供され、これまでの「進研ゼミRouteBe」も利用可能です。また、担任やメンターによるサポートを受けながら、将来の進路についても一緒に考えていきます。
さらに、生徒が現在通っている中学校の出席扱い制度を申請するサポートも行われ、すでに利用されている生徒の数も増えています。
学費と助成金の情報
学費については、通学スタイルの場合、週5回通学で月59,100円、週3回通学で月45,100円。オンラインスタイルの場合は月32,300円です。入会金やオプション料金が別途必要ですが、一部地域では助成金が利用可能で、特に東京都では最大2万円の助成を受けることができます。
学院長のメッセージ
学院長の上木原孝伸氏は、「新しい環境ですぐに学びへの意欲を取り戻す生徒を目の当たりにし、教育の可能性を感じています」と述べています。彼は、距離的な障壁を感じている家庭からの声にも耳を傾け、より多くの生徒に適した学びの機会を届けることを目指しています。今後も教育機関との連携を図りながら、安全で安心できる学びの場を提供していく方針です。
まとめ
「ベネッセ高等学院 中等部」は、学びの多様性と一人ひとりのニーズに応える新たな教育インフラを推進していきます。不登校の子どもたちに新しい可能性を提供し、彼らの未来を広げる取り組みは、今後も注目されることでしょう。詳細は公式ウェブサイトやSNSで随時更新されていますので、ぜひチェックしてみてください。