奈良県総合医療センターがTriNetXと提携、臨床研究を強化
奈良県総合医療センターがTriNetXと連携
奈良県内で地域医療を支える奈良県総合医療センターが、世界的な医療研究ネットワークであるTriNetXに参加したことが発表されました。この新たなパートナーシップの成立により、臨床試験の機会を拡充し、医療の質を向上させることを目的としています。
奈良県総合医療センターの役割
同センターは、救急医療や高度急性期医療を提供する奈良県北部の中核病院として、特に「医の心と技を最高レベルに磨く」という理念の下に、高度な医療を継続的に提供しています。院長の松山武氏は「TriNetXのネットワークに参加することで、さらに多くの研究に関与する機会が得られる。得られたリアルワールドデータを活用し、院内研究活動を活性化させたい」と述べています。
TriNetXネットワークとは?
TriNetX LIVE™は、グローバルな医療機関のネットワークであり、数百の治療分野における臨床試験のプロトコールを分析し、数千の臨床試験の機会を提供するプラットフォームです。奈良県総合医療センターは、このプラットフォームへのアクセスを得ることで、より多くのリアルワールドエビデンススタディを実施できるようになります。このような取り組みは、日本国内のみならずAPAC地域においても重要な価値を持つとされています。
臨床研究の未来
TriNetXの日本カントリーマネージャーである若林昭吾氏は、「臨床研究は医学の進歩と患者の予後改善に不可欠」と語り、奈良県総合医療センターの参加がこの地域での臨床研究の発展に寄与することを期待しています。さらに、参加することにより、新たな治験の受託機会を増やし、地域住民に対する医療の質向上へつながるとしています。
地域における医療貢献
奈良県総合医療センターは、2018年の移転以来、救急医療、周産期医療、がん、小児医療、糖尿病、精神医療、災害医療、感染症医療に注力しています。特に、救急医療では重症患者の救命率向上に向けた取り組みを強化しており、地域医療の充実に貢献しています。
また、新型コロナウイルス感染症の影響の中でも通常医療を維持し、地域の健康を支え続けています。
今後の展望
この新たな連携により、奈良県総合医療センターは更なる研究の推進と質の高い医療サービスの提供に努め、地域医療の拡充に寄与することが期待されています。TriNetXとの協力を通じて、地域医療の未来を切り開く役割を継続的に果たすことを目指しています。
会社情報
- 会社名
-
TriNetX, LLC
- 住所
- 125 Cambridgepark Drive, Suite 500Cambridge, MA 02140 USA
- 電話番号
-
857-285-6037