日本医師会が記者会見を実施
2023年12月24日、日本医師会の会長である松本吉郎氏が定例記者会見を行い、その模様を公式YouTubeチャンネルで配信しました。今回の会見では、令和8年度診療報酬改定と同年度の女性医師の勤務環境に関する調査報告という2つのテーマが取り上げられました。
診療報酬改定についての見解
最初のテーマである診療報酬改定について、松本会長は同日の午前中に行われた大臣折衝の結果を受け、日本医師会としての意見を述べました。会長は、政府や与党、多くの関係者に対して医療機関が直面している厳しい経営実態を理解してもらえたことへの感謝の気持ちを表明しました。この重要な交渉を経た上で、今後は中医協において配分に関する議論が展開されることになります。
松本会長は、診療報酬の改定についてだけでなく、税制や補助金、支援金など、広範囲な施策を駆使して国民の生命と健康を守るために全力を尽くすと語りました。特に、文部科学省からの大学病院への運営費交付金や私学助成金といった様々な資源を整え、医療の基盤を強化する意義についても触れました。
OTC類似薬について
さらに、会長はOTC類似薬の保険給付見直しについても言及。保険適用除外には日本医師会が強く反対していたことから、今回除外されることはなかったものの、自己負担の増加が避けられないとの見解を示しました。特に、子どもや難病患者の配慮が必要な層の対応について慎重であるべきと訴えました。
女性医師の勤務環境調査報告
次のテーマにおいては、松岡かおり常任理事が2008年から8年後に行われている定点観測調査の概要を報告しました。今回の調査は3回目の実施であり、一貫した時系列データから女性医師が職を継続できる環境が少しずつ整ってきていることが示唆されています。しかし、まだ改善の余地があるとの認識が示され、今後の課題として社会的な関心が求められています。
この様子もまた動画として公開されており、深掘りした内容が視聴可能です。
資料と問い合わせ先
会見の詳細資料は日本医師会の公式ホームページに掲載されており、興味のある方はぜひご利用ください。また、広報課への問い合わせは、電話番号03-3946-2121です。
まとめ
日本医師会は、医療業界の課題解決に向けた多角的なアプローチを行っており、その活動は今後も注視される必要があります。公式YouTubeチャンネルでも様々な医療関連の動画が公開されており、一般市民にも公開情報として活用されています。