鏡野町が水道事業のDXを推進
岡山県の鏡野町は、持続可能で安心な水道事業の運営を目指し、デジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んでいます。特に、株式会社ウォーターリンクスとの連携による水道スマートメーターの導入と、住民向け水道Webポータル「みずリンク+」の本格運用が注目されています。
豪雪地帯での新しい挑戦
鏡野町は中国山地の山間部に位置し、特に冬季には豪雪に悩まされる地域。上齋原地区では、積雪により水道メーターの確認が困難で、従来の検針業務には多くの時間と労力がかかっていました。この課題に対処するため、水道スマートメーターの導入が決定しました。
当初は高度な通信技術を用いるAMI方式も考慮されていましたが、導入コストや通信環境の課題から、電波環境に左右されないAMR方式が選ばれました。この選択が、冬季における自動検針を安定させたのです。
スマートメーターとWebポータルの親和性
新たに導入された水道スマートメーターは、無線通信機能を備え、LPWAを利用して遠隔地からの検針を可能にしました。これにより、約300台のAMR型メーターが設置され、豪雪でも正確なデータ取得が可能となりました。これまでは検針員の労力が必要だった作業が大幅に軽減され、職員の負担軽減にも寄与しています。
また、「みずリンク+」という新しいWebポータルも導入されました。住民は自身の水道使用量や料金履歴をインターネット上で確認でき、過去の利用傾向をグラフで表示されることによって、自身の使用状況を簡単に把握できます。更には漏水や異常使用の通知機能も備えており、住民の利便性を大幅に向上させることが期待されています。
持続可能な水道事業運営
この取り組みが実現することにより、効率的な検針業務に加え、蓄積されたデータを分析することで、水道事業の保守計画の最適化や異常検知が可能になります。これにより、持続可能な水道事業運営へと繋がるでしょう。
連携体制の強化
鏡野町と株式会社ウォーターリンクス、株式会社ウォーターデバイスとの連携体制がしっかりと構築されています。これにより、各企業が専門分野での強みを生かしつつ、全体としての効率化を図ることができています。
未来に向けての期待
この水道事業のDXは、住民にとっての利便性を高めるだけでなく、地域の水道インフラの強化にもつながります。さらに、他の自治体に対する新しいモデルケースとしても注目されており、今後の展開にも期待が寄せられます。鏡野町は、この取り組みを通じて次世代の水道事業の形を示す存在になることでしょう。
会社概要
本プロジェクトの中心となる株式会社ウォーターリンクスは、兵庫県姫路市を拠点に水道スマートメーターの提供やクラウドシステム構築を行っています。公式ウェブサイトも開設されており、詳細な情報が提供されています。
お問い合わせ
本リリースに関する情報は株式会社ウォーターリンクスまで。
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