AGCとTRE、窓ガラスリサイクルの実証実験を長野県で実施
AGC株式会社とTREホールディングス株式会社は、長野県諏訪市において、廃棄されるアルミサッシ付き窓ガラスのリサイクルに関する実証実験を行いました。この取り組みは、解体現場で発生した廃棄窓ガラスを新たな価値ある原料として再生し、従来の埋め立て処分に代替することを目指しています。そこで計画されたリサイクルのプロセスを見ていきましょう。
1. 実証実験の目的
廃棄窓ガラスは国内で年間約50万トン生成され、その多くが埋め立て処分や低品質なリサイクルに利用されています。今回の実証実験では、廃棄窓ガラスを同等の品質のガラスとして再生し、その過程で発生する産業廃棄物の削減を目指しています。また、CO2の排出量削減とガラス原料の使用量節減にも寄与することが期待されています。
2. 実証の流れ
信州タケエイが解体現場から廃棄窓ガラスを回収し、同社で分解。その後、TREグループのTREガラス株式会社がガラス部分をカレットとして加工します。最後に、AGCがそのカレットを用いて新しい板ガラスを製造するプロセスを検証しました。これにより、各企業がどのような役割を果たしているのかも明確になりました。
各社の役割
- - 信州タケエイ: 廃棄窓ガラスの回収や分解作業と物流網の検討
- - TREガラス: ガラスカレットの製造および品質検査
- - AGC: YTCでガラスカレットを原料とした板ガラス製造の検証
3. 経済性の検証
廃棄窓ガラスの横型リサイクルは、従来は経済性の面で確立されておらず、今回の実証実験で各工程のコストを算出し、サプライチェーン全体の経済性も検証します。この取り組みを推進することで、廃棄窓ガラスのリサイクルの可能性をさらに広げ、持続可能な社会形成へとつなげる狙いです。
4. AGCグループとTREの経営理念
AGCは「Blue planet」という社会的価値をもとに資源の有効利用を推進し、持続可能な地球環境を目指しています。一方で、TREは「WX環境企業への挑戦」を掲げ、資源化の困難な廃棄物の処理技術を向上させ、循環社会の実現に向けた努力をしています。これらの取り組みは、高度循環型社会と脱炭素社会の構築に寄与しています。
5. 今後の展望
AGCとTREは今後も経済性の検証を継続し、全国での窓ガラスリサイクルの体制構築を目指します。廃棄窓ガラスから新たな資源を生み出すことで、より持続可能な未来づくりに貢献することを目指しています。
本実証実験の進捗について、今後も注目していきたいと思います。各社の取り組みが、持続可能な社会の実現に向けて一歩前進することを期待しています。