筋疲労計測装置「μ-CAS」
2021-11-17 10:53:33

新たな筋疲労計測装置「μ-CAS」の開発とその展望

新たな筋疲労計測装置「μ-CAS」とは



筋疲労の計測に革命が訪れました。新たに登場した生体計測装置「μ-CAS」は、従来の方法に比べて手軽に高精度で筋肉の疲労を測定することができます。これは、筋肉に蓄積された水分、つまり「むくみ」の発生による生体インピーダンスの変化を利用することで実現されています。

筋肉の疲労とむくみ



一般に、筋疲労は運動の繰り返しによって生じますが、十分な回復がない状態で運動を続けると、筋繊維が障害を受けることがあります。これまで、筋疲労の評価にはさまざまな方法が試みられました。しかし、筋電の波形変化や血中の疲労物質の濃度測定は、ノイズや外的要因の影響を受けやすく、また、採血を伴うため手軽ではありませんでした。

「μ-CAS」は、筋肉の疲労状態を知るために、むくみを指標にした新しい計測手法を採用しています。むくみは、筋肉に水分がたまることで生じ、生体インピーダンスが低下します。この変化を測定することで、筋疲労を簡便に計測可能としました。

μ-CASの技術的特長



「μ-CAS」は、これまでの計測方法の問題を克服しています。具体的には、外部から電流を流さずに、生体インピーダンスの変化を直接計測する仕組みを導入。これにより、感電の危険性を排除するとともに、心理的抵抗を軽減しています。この新技術により、筋疲労の定量的な評価が可能となりました。

アプリケーション開発と今後のビジョン



現在、「μ-CAS」の計測データをさらに活用するためのアプリケーション開発が進められています。2023年を目途に、例えばスポーツ選手向けの最適なトレーニングプランやコンディション管理の提案ができるサービスを開始する予定です。このアプローチにより、個々のニーズに応じた効率的なトレーニングが可能になるでしょう。

SPORTEC 2021での展示



さらに、この画期的な装置は、2021年12月1日から3日にかけて東京ビッグサイトで行われる「SPORTEC 2021」に出展予定です。この展示会は日本最大級のスポーツ・フィットネス・健康産業総合展で、最新のトレンドや技術が一堂に会する貴重な機会です。

結論



東レエンジニアリングは、「Solution by Technology, Engineering & Know-how」というスローガンのもと、新たな技術を活用して未来の社会に貢献することを目指しています。生体計測装置「μ-CAS」は、その一環として、私たちの健康管理やトレーニングの方法を変え、よりインテリジェントで効率的なアプローチを提供します。

今後の展開が非常に楽しみです。

会社情報

会社名
東レエンジニアリング株式会社
住所
東京都中央区八重洲1丁目3番22号八重洲龍名館ビル6階
電話番号

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