ロイドレジスター、BRCGS倫理的取引基準に基づく新サービス開始
ロイドレジスターは、BRCGS(British Retail Consortium Global Standards)による倫理的取引基準を基にした新サービスの提供を開始しました。この基準は、グローバルなサプライチェーンにおいて、人権や労働基準への意識が高まる中で開発されたもので、企業が倫理的な取引と責任ある調達を推進するための基盤を確立します。
この基準は、サプライヤーが提供する商品やサービスが倫理的に生産されていること、また原材料の調達が責任を持って行われているかを確認することを目的としています。ロイドレジスターは、同基準を独立した審査基準として設けており、他のBRCGS基準と兼ねて提供されるため、二次加工食品のメーカーやサービス提供者が法令遵守やコンプライアンスを確保する助けにもなります。
エキスパートの見解
ロイドレジスターの技術持続可能性部門マネージャーであるGed Farmer氏は、「当社の経験豊富な有資格審査員が、これらの重要な基準に基づく審査を実施することができます。消費者の間で倫理的取引への関心が高まり、購買行動も変わってきているため、企業が自社のサプライチェーン内の倫理的リスクを特定し、軽減することは非常に重要である」と述べています。
また、BRCGSの倫理的取引基準のグローバル統括責任者であるMike Wilson氏も「BRCGS基準の審査は、評価の高い認証機関であるロイドレジスターの審査員によって行われます。私たちは、審査員の能力や資格に対して厳しい基準を設けており、これによって基準の信頼性を保証しています」とコメントしています。
企業への影響
BRCGSの倫理的取引基準は、食品産業の企業が安全で健全な職場環境を提供し、労働者の権利を守る上での包括的な要求事項を提示するものであり、企業が世界的な問題に対処するための取り組みを支援します。特に、企業が消費者の期待に応えたり、株主価値やブランドイメージを保つためには欠かせない基準です。
この基準を導入することで、企業は仕事内容の透明性を高め、消費者に信頼を醸成することで、競争力を向上させることが期待されます。多くの企業がスタンドアロン審査や追加モジュールの要件に対応するために努力することが見込まれています。
ロイドレジスターの進化
ロイドレジスターは、1760年に船級協会として設立された歴史を持つ組織であり、現在では世界中でエンジニアリングと技術の専門的なサービスを提供しています。特に、75カ国以上の顧客に対して、安全性の向上と重要インフラのパフォーマンスの向上に貢献しています。その利益は、科学、技術、工学関連の研究や教育を支援するLR基金に寄付され、より安全な世界の実現に寄与しています。
新しいサービスの導入を通じて、ロイドレジスターは顧客のニーズに真摯に応え、250年以上の経験を生かしてスマートなソリューションを提供することを目指しています。データがあふれ、複雑さが増す現代において、顧客が必要とする技術を提供し、信頼できるパートナーとしての役割を果たすことに全力を注いでいます。
会社概要
- - 社名:ロイド レジスター クオリティ アシュアランス リミテッド
- - 本社所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA10F
- - 設立:1985年1月21日
- - 代表者:的場慎哉
- - URL:https://www.lr.org/ja-jp/
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