AB Conceptの新デザイン
2022-06-08 13:00:05

AB Conceptが南アルプスの森をテーマにした新空間デザインを発表、ミラノサローネで注目を集める

AB Conceptが発表したForest of Reflection



2022年のミラノサローネにおいて、軽井沢在住の香港人デザイナー、エド・ウンとテレンス・ウガンが手掛けるインテリアデザイン事務所AB Conceptは、「Forest of Reflection」という革新的な空間デザインを発表しました。このデザインは、南アルプスの美しい自然からインスピレーションを受けており、その豊かな雰囲気を都会の中で体験できる仮想の森として表現されています。

壁紙とガラスのライフスタイルを融合



AB Conceptは、アメリカの壁紙ブランドCalico Wallpaperおよびトルコのコンテンポラリーなガラス製品を手がけるNUDEとのパートナーシップを背景に、特別な空間を創造しました。特に注目すべきは、Calicoとの共同制作による壁紙「Tableau」です。この壁紙は、南アルプスの壮大な森を感じさせるデザインとなっており、ミラノの繁華街でのインスタレーションを通じて、多くの人々にその魅力を伝えました。

五感を刺激する没入型の体験



「Forest of Reflection」では、色とりどりの日本の針葉樹林の四季を反映させた壁紙を使用し、実際に森の中にいるような体験ができる設計が施されています。空間は、芝生のような床、フローティングスクリーン、そして真鍮製の「ネストバー」などの要素を組み合わせ、来訪者が安らぎを感じられる雰囲気に仕上げられています。

共同創業者のエド・ウンとテレンス・ウガンは、このデザインについて、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚をすべて刺激する五感の体験を重視していると語っています。彼らの考える「安らぎ」を提供できることを目的とし、自然の美しさをデザインに取り入れることで、都市の喧噪から逃避するスペースを作り出したのです。

繊細なデザインを実現した素材



NUDEのMONOペンダントが吊るされた空間では、ミクソロジストのレミー・サベージがデザインした特製カクテルを楽しむことができます。独創的なアペリティーボは、地元の素材を活かしたカクテルで、どれも南アルプスの自然からインスパイアを得ています。この特別な飲み物は、日本の薄いグラスに盛られ、飲み手がその美しさを存分に味わえるようにデザインされています。

自然と都市の絶妙な融合



エド・ウンは、自然と都市生活のバランスを重視し、長野県軽井沢町を拠点とするデザインスタジオAB Conceptにおいて、持続可能な素材とデザインを心がけています。彼が手がけたCalico Wallpaperとのコラボレーションでは、軽井沢の美しい風景をインスピレーション源として取り入れています。

また、Calico Wallpaperの共同設立者レイチェル・コープは、このデザインの背後にあるアートの重要性にも触れています。AB ConceptとCalicoのコラボレーションが生み出す「Tableau」は、デザイン、色、形が絶妙に組み合わさり、新たな視覚体験を提供します。

今後の予定とミラノサローネの影響



「Forest of Reflection」は、2022年のミラノデザインウィークの一環として多くの来場者を迎えています。その影響とともに、AB Conceptの斬新なアイデアやデザイン哲学は、世界中のデザイン愛好者たちに広がりを見せています。来場者は、都市生活の中で忘れ去らがちな自然の美しさを再確認し、インスパイアされることでしょう。

このように、AB Conceptの「Forest of Reflection」は、現代のデザインシーンにおいて新たなスタンダードを創り出すと同時に、都市の心を豊かにする重要な役割を果たしています。

会社情報

会社名
ab concept 株式会社
住所
東京都港区六本木7丁目12-2 R7ビルディング
電話番号

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