和歌山県に誕生した新たなMTBフィールドの魅力
2026年4月29日、和歌山県海南市に「市民防災公園 海南ハレアメ」がオープンしました。この公園には、和歌山県内初の常設マウンテンバイク(MTB)コース「MTBスキルパーク」と「MTBトレイルフィールド」が整備されています。開園初日に約9,300人が来園するという大盛況を記録し、そのうち200名以上がマウンテンバイク体験を楽しんだことから、この新しいフィールドの関心の高さが伺えます。
特殊な重機で短期間に完成
今回のフィールド造成を手がけたのは、「山守人」という企業です。彼らは、竹内製作所製のパワーチルトバケットを搭載した特殊ユンボを使用し、他に類を見ない造成技術を活かしました。このユンボは、掘削部を左右に傾斜させることができるため、複雑な地形を精緻に再現することが可能です。
この技術により、工期はわずか3か月に短縮され、コストも大幅に削減されました。通常は半年以上かかるMTBコース造成が、圧倒的なスピードとコストパフォーマンスで実現されたのです。この革新技術は、今後の公共施設の整備に新たなスタンダードをもたらす可能性があります。
防災機能の付加
海南ハレアメでは、ただのスポーツ施設にとどまらず、防災公園としても機能します。山守人の代表である弭間亮氏は、MTBを「災害対応のモビリティ」と位置付けており、今後の災害時における活用が期待されています。道路が寸断される状況においても、マウンテンバイクであれば未舗装路や岩場を走ることができ、市民の安否確認や避難活動、救助活動に役立つ可能性があります。
このように、平常時にはスポーツやレクリエーションに利用でき、有事には迅速な移動手段として機能するというのは、日本における非常に先進的なコンセプトです。
誰もが楽しめるコース設計
「海南ハレアメ」のMTBフィールドは、幅広い年齢層に対応した設計となっています。施設は、「MTBスキルパーク」と「MTBトレイルフィールド」の二つのエリアに分かれており、初心者から経験者まで楽しむことができます。初回講習で基本を学び、スキルパークで技能を磨いた後、トレイルフィールドでは初心者向け、中級者向けに分かれたコースを体験できる設計となっています。
また、開園前にはインストラクターの養成も行われており、短期間で多くの人材を育成することができることから、今後の運営においても安定感が期待されています。
今後の展望
オリエンタルコンサルタンツと山守人は、海南ハレアメ周辺の山域へのさらなるフィールド拡大を検討中です。将来的には古道の再生を視野に入れたプロジェクトも考えており、マウンテンバイクで楽しめる新たなルートの開発や、災害時の代替ルートとしての利用を目指しています。
このように、防災とアウトドアスポーツが統合された新しい形のモデルケースとして、全国にその取り組みを広めていく意向を持っています。
施設情報
- - 所在地: 和歌山県海南市大野中995番地2ほか
- - 開園時間: 9:00〜17:30
- - 休園日: 月曜日(祝日の場合は次の平日)、年末年始
- - 駐車場: 326台(+臨時駐車場81台)
- - 利用料: 大人・中高生 1,430円 / 小学生以下 770円
- - 公式サイト: 海南ハレアメ公式サイト
新しいMTBフィールドが地域にどのような影響をもたらし、多くの人々に楽しんでもらえるのか、今後の展開にも期待が高まります。