新CVC設立と出資
2022-10-12 09:30:01
住友商事が日本国内スタートアップ向けの新CVCを設立しナッジに出資
住友商事が日本国内スタートアップ向けの新たなコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)「住商ベンチャー・パートナーズ」を設立し、ナッジ株式会社への出資を決定しました。この出資は、住友商事が国内スタートアップへの投資を拡大し、ビジネスシナジーを生むことを目指しています。
住商ベンチャー・パートナーズは、これまでアメリカのシリコンバレー、中国の香港、イスラエルのテルアビブ、イギリスのロンドンなど、グローバルに300社以上のスタートアップに投資してきた実績を持ちます。そして2022年、東京に拠点を設け、日本国内のスタートアップへの投資を進めていくことを宣言しました。
投資方針と戦略
住商ベンチャー・パートナーズの投資方針は、キャピタルゲインと事業シナジーの二つを追求することにあります。まずは、急成長が期待されるスタートアップを発掘し、企業価値の向上を目指します。また、住友商事グループとして短期または中長期にわたる協業の可能性がある企業にも積極的に投資し、日本のスタートアップの持続可能な成長に寄与していく考えです。
投資領域とステージ
投資対象はデジタルトランスフォーメーション(DX)、次世代エネルギー、社会インフラ、消費者向けリテイル、ヘルスケア、農業など、多岐にわたります。住友商事の中期経営計画「SHIFT2023」に基づき、これらの分野を重点的に投資していくでしょう。特に、シリーズA以降、ミドルステージのスタートアップに対して投資を行う方針です。
スタートアップへの具体的な支援
住商ベンチャー・パートナーズは、スタートアップに対して大きな影響力を持つ資産やリソースを活用して、既存の事業の拡大や海外進出を支援します。また、同社のプラットフォームを活用し、スタートアップの将来的な主力事業となる新事業の開発も行います。これにより、スタートアップの成長をともにサポートし、双方のビジネスに良い影響をもたらすことを目指しています。
ナッジ株式会社との提携
出資先のナッジ株式会社は、クレジットカードとファンコミュニティを結びつける革新的なプラットフォームを提供しています。アーティストやスポーツチームと連携し、利用者に新たな金融体験を提供することを目指しています。スマートフォンで手軽に利用でき、Visa加盟店で安心して使用できる次世代型の金融サービスです。ユーザーの利用金額の一部が提携するクラブへの支援につながり、利用者には特典も用意されています。
住商ベンチャー・パートナーズは、ナッジへの出資を通じて、住友商事のリテイル事業やサステナビリティに基づく提携カードの導入など、新しいビジネスの創出にも寄与していく方針です。今後、住友商事の豊富なリソースとナッジの革新性を融合させ、日本のスタートアップエコシステムを活性化させる取り組みが期待されています。
ナッジの具体的な事業内容やサービスは、公式Webサイトで詳しく確認できます。住商ベンチャー・パートナーズとナッジがどのように協力し、新しい価値を生み出していくのか、注目が集まります。
会社情報
- 会社名
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住商ベンチャー・パートナーズ株式会社
- 住所
- 東京都千代田区大手町二丁目3番2号 大手町プレイスイーストタワー
- 電話番号
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