歯科プレスセミナー
2026-11-06 15:06:58

「一生を通じた口の健康管理」をテーマにした歯科プレスセミナーを開催

第17回歯科プレスセミナーの開催



2026年10月21日、水曜日に東京のアルカディア市ヶ谷で『第17回歯科プレスセミナー』が開催されました。このセミナーのテーマは「一生を通じた口の健康管理を考える、生涯にわたる歯科診療」であり、78名の報道関係者などが参加しました。今回のイベントは、一般社団法人日本私立歯科大学協会が主催し、歯科医療の重要性や役割を広く伝えることを目的としています。

セミナーの構成



基調講演とパネルトーク


セミナーは、まず当協会会長・羽村章の開会の挨拶から始まりました。続いて、一般社団法人日本私立歯科大学協会の副会長である日本歯科大学学長の藤井一維氏が、現在の歯科医師の状況について説明しました。講演の後、神奈川歯科大学の小児歯科学講座教授仲井雪絵氏による基調講演が行われました。

基調講演では、将来の健康長寿を視野に入れ、小児期や妊娠期からの口腔健康管理の重要性が強調されました。仲井氏は「100年生きる世代」の問題点に触れ、高齢者が直面する課題から得られる知見が、現在の子どもたちの未来にどのようにつながるかを考察しました。

歯科医師の現状についての説明


藤井副会長は、日本の歯科医師数が約10万4,000人であること、その大半が私立大学出身であることを説明し、医療の担い手としての歯科医師の役割について言及しました。現在、歯科医師の高齢化や後継者不足という課題があり、地域間での歯科医師数の偏在も問題視されていることを指摘しました。

さらに、高齢者への訪問歯科診療が必要とされているが、現実にはその需要に応えられていない状況であることも報告されました。藤井氏は、歯科医師への需要の高まりや、今後の歯科医療の役割についての見解を述べました。

健康長寿に向けた予防戦略


倒錯した食習慣や生活習慣の影響が「むし歯」や「オーラルフレイル」を引き起こす要因となっていることが挙げられ、予防のためには早期からの介入が必要であるとの考えが示されました。さらに、胎児期から子どもの口腔健康を支えるためには、母親に対する健康管理が欠かせないと強調されました。

仲井氏は、母親の口腔環境を改善することが子どものむし歯予防につながるデータを示し、妊娠期からの口腔健康管理を提案しました。

パネルトーク:未来の歯科医療


パネルトークでは「人生100年時代、歯科医療はどう変わるべきか」というテーマのもと、羽村氏がコーディネーターとして進行し、さまざまな専門家が意見を交わしました。討論では、むし歯や歯周病の予防を超えて、口腔機能の維持・向上を通じた全身の健康管理の重要性が再確認されました。

各パネリストは、地域格差や高齢者社会における歯科医療の役割について議論し、今後の医療政策や教育の在り方がどのように変化すべきかを共有しました。口腔健康を通じた生涯健康の重要性を訴える声が印象的でした。

まとめ


今回の『第17回歯科プレスセミナー』は、一生を通じた健やかな口の管理のあり方を考える貴重な機会でした。歯科医療がますます重要視される中、実践的なアプローチとともに、新たな課題への対応が求められています。今後もこうした情報が広まることで、国民全体の健康レベルが向上することが期待されます。


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