新作オペラ「アニオー姫」
2021-12-22 10:00:17
日越外交関係樹立50周年記念 新作オペラ「アニオー姫」が世界初演
新作オペラ「アニオー姫」が世界初演へ
2023年9月、ベトナムのハノイオペラハウスで新作オペラ「アニオー姫」が世界初演を迎えます。本作品は、日越外交関係樹立50周年を記念して製作され、両国の友好と文化交流を目的としています。このプロジェクトは、ベトナム国立交響楽団と「アニオー姫」実行委員会、さらには複数の日越関連団体の協力によって進められています。
オペラの内容と背景
「アニオー姫」は、17世紀初頭の歴史的事実をモチーフにしています。日本の商人、荒木宗太郎とベトナムの王女、玉華姫との間に繰り広げられる愛の物語です。彼らは当時の朱印船貿易を通じて出会い、互いの国を結ぶ重要な役割を果たしました。このオペラは、日越両国の文化の深い結びつきを強調し、過去を尊重しつつ未来への希望を描いています。
主催として「アニオー姫」実行委員会があり、名誉顧問には在ベトナム日本国大使館の山田滝雄特命全権大使が名を連ねています。また、後援団体にはベトナム文化スポーツ観光省や日本の大使館などが名を連ね、多くの支援を受けて進められています。
物語のあらすじ
物語は、荒れ狂う海を背景に繰り広げられ、広南国の王女・玉華姫と荒木宗太郎の奇跡的な出会いから始まります。彼らは運命に導かれ、再会しますが、時代の波に翻弄されることになります。両国の文化や歴史的背景を取り込みながら、このオペラは愛の力と困難を乗り越える人間の意志を描いています。最終的には、愛を貫いて結婚を果たし、長崎で幸せな生活を送る様子が描かれます。しかし、鎖国の政策が二人の愛を脅かすことになるのです。
このオペラは、長崎の祭事「長崎くんち」にも取り上げられるなど、日本でも親しまれている文化的要素を融合させています。「アニオー姫」の名で知られる玉華姫は、日本の人々に愛された存在となります。オペラ内では、彼女が広南の言葉で宗太郎を呼ぶシーンもあり、文化を超えた愛の交歓が強調されます。
制作チームと特徴
このプロジェクトでは、総監督に本名徹次氏が名を連ね、作曲はチャン・マィン・フン氏、戯曲は大山大輔氏が手掛けています。多国籍の制作チームが、日越の文化的な融合を視覚的および音楽的に表現する予定です。また、歴史考証やビジュアルデザインにも力を入れ、オペラのリアリティと感動を引き立てます。
未来への希望
「アニオー姫」は、日越の友好と交流の象徴として、多くの人々の心に留まる作品となることを目指しています。両国の文化が交わり、共に未来を築いていくというメッセージを込めて製作されており、このオペラを通じてさらに深い関係を築くきっかけとなることを期待しています。この新作オペラは、古くからの信頼関係を背景に、未来の架け橋となることでしょう。
ぜひ、2023年9月の初演にご期待ください。
会社情報
- 会社名
-
「アニオー姫」実行委員会
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前2-2-22青山熊野神社ビルB4
- 電話番号
-
03-5775-3251