新潟県長岡市の保育所に「おむつん」導入、子育て環境を新たに支援へ

新潟県長岡市における「おむつん」導入の意義

新潟県長岡市の市立保育所で、有限会社いとう教材社が提供する紙おむつサブスクリプションサービス「おむつん」の導入が決定した。このサービスは、2025年11月に2ヶ月の無料試行周期を経て、2026年1月から正式に運用を開始する。長岡市では、子育てを支える環境を整えるため、保育士の業務負担を軽減し、保護者の利便性を向上させるべく努力している。

サブスクリプションサービス「おむつん」とは

「おむつん」は、全国の多くの保育施設で利用されている画期的な紙おむつ・おしりふきのサブスクリプションサービスである。保護者は月額料金を支払うことで、おむつやおしりふきが使い放題になる。この仕組みにより、保護者は毎日おむつに記名して持参する手間を省くことができ、保育士はおむつの選別や管理にかかる負担が軽減される。

導入の背景

長岡市の子ども未来部の保育課長、殖栗正氏によれば、2025年6月に行われた2ヶ月間の実証実験の際、保護者と保育士の双方から寄せられた肯定的な意見が多く、実際の導入に至った。おむつのサブスクリプションサービスによって、在庫管理の手間が軽減され、配送のスピードも早まるため、保育士はより子どもたちに集中できる環境が整うと期待されている。

サービスの利点

「おむつん」では、最短翌日におむつが届くため、在庫切れの心配がなく、頻繁におむつの注文を忘れてしまう保育士にとっても安心である。また、1箱からの配送が可能であり、スペースに限りのある保育所でも効率的な在庫管理が実現できる。さらに、回収サービスもあり、不要なおむつが簡単に処理される。

導入される保育所は13施設であり、これには市立の公立保育園も含まれている。将来的には、このサービスが他の保育所にも拡大される可能性が高い。

保護者と保育士からの高評価

利用者からは、「名前を書かずに済んだ」「衛生面でも安心」といった声が多く寄せられており、保護者の負担が大幅に軽減されたという実績がある。このように、「おむつん」は保護者の利便性向上だけでなく、保育士の業務効率も向上させる効果が期待されている。

いとう教材社について

有限会社いとう教材社は、1986年に設立された幼稚園・保育園向けの備品販売や保育環境整備を行う企業で、「おむつん」サービスもその一環だ。また、同社は地域の子育て支援にも力を入れており、今後も様々な取り組みを通じて地域社会に貢献していく予定とのこと。詳細は、公式サイトを通じて確認できる。

この新たなサービス導入が、長岡市における子育て環境の向上に寄与することは間違いない。保育士と保護者が協力し合う良好な関係が築かれ、子どもたちにとってより良い保育環境が整うことを期待したい。