2025年卒学生就職活動: 理想の人事担当者と流行語に迫る調査結果
株式会社マイナビが、2025年3月卒業予定の大学生や大学院生を対象とした就職モニター調査を実施しました。その結果は、就職活動における実態や流行を浮き彫りにしています。特に、理想の人事担当者や新たに登場した就活用語、そして人工知能(AI)が果たす役割に注目が集まっています。
理想の人事担当者ランキング
調査では、「この人が人事担当だったら、入社したい」と思う有名人やキャラクターの名前を挙げてもらいました。その結果、男性部門でトップに輝いたのは、6年連続で松本潤さん、女性部門では4年連続で日本テレビアナウンサーの水卜麻美さん。さらに、キャラクター部門では、ドラえもんが6年連続で選ばれる結果となりました。
学生たちがそれらの人物やキャラクターを選んだ理由は、「親身になって話を聞いてくれそう」「緊張せずに相談できそう」といったことが多く、理想の人事の姿に寄り添うイメージが明確に表れていました。このような結果は、就職活動を通じて学生が求める支えとなる存在が分かります。
流行した就活用語
また、2025年卒の学生から挙げられた「就活用語」についても興味深い結果が出ています。前年同様、最も多くの支持を受けたのは「ガクチカ」で、引き続き注目のキーワードとなっています。さらに、「インターン」や「オヤカク」といった用語も初めてトップ10にランクインしました。
これらの用語の人気は、最近の企業の動きや採用活動における変化を反映していると言えます。特に、インターンシップの定義が改正されたことや、企業による親の確認が増えたことが背景にあるようです。また、早期選考の呼びかけも新たなトレンドとなっているようで、学生はこの実態に積極的に対応しています。
AIが影響する就職活動
さらに、就職活動において影響を与えたワードの中では「ChatGPT・対話型AI」や「人工知能・AI」といったAI関連の項目が上位にランクインしています。特に、初任給の上昇やリモートワークの普及が企業選びに大きな影響を与えているとの回答が見られ、これが学生の志望先選定にも作用していることが伺えます。
AIを活用した自己分析やエントリーシート作成の動きが広がっていることもあり、従来の就職活動とは異なる新たなアプローチが進行中です。社会が求める柔軟な働き方への理解が深まる中、学生たちはテクノロジーを有効活用しながら自らのキャリア形成を進めていると考えられます。
まとめ
マイナビの調査結果からは、学生たちが理想の人事を求める姿勢や、流行する就活用語、AIの影響が明らかになりました。今後の就職活動において、学生たちはこれらの知見をもとに、自分に合った道を切り開いていくことが求められるでしょう。本調査は、若い世代がどのように将来を見据えているのかを知る良い参考資料となります。