フリアーシステムズが革新をもたらすFLIR iXXシリーズを発表
フリアーシステムズは、次世代のアプリ対応サーマルカメラ「FLIR iXXシリーズ」を発表しました。この新シリーズは、資産状態監視や建物検査などさまざまな用途での検査業務を革新することを目的としています。特に、FLIR iXXシリーズは、近年の技術革新を反映した強力なプラットフォームに基づいて設計されています。
FLIR iXXシリーズの特長
FLIR iXXシリーズは、フリアーシステムズの新しいACEプラットフォームに統合されており、高性能なサーモグラフィ検査ツールとアプリ機能を一体化しています。この統合により、直感的で拡張性のあるクラウド連携の状態監視が実現されています。特に、動的なワークフローを可能にするブラウザベースのソフトウェアFLIR Assetlinkとの連携が強化されており、熱画像データが資産の階層構造に自動的に関連付けられることで、迅速なワークフローと深い洞察が得られるようになっています。
従来のサーモグラフィ検査では、多くの場合、複雑で一貫性がないうえ、クラウド接続がされていないため、業務の効率が低下しやすいものでした。しかし、FLIR iXXシリーズを使用することで、検査業務が簡素化され、データの標準化が実現され、チームや施設間での拡張が容易になります。これにより、安全性や生産性の向上が期待できます。
ビジネス開発ディレクターの見解
フリアーシステムズのビジネス開発ディレクター、Rob Milner氏は、「ほとんどの方がハードウェアを購入する理由は機能拡張アプリの利用目的であり、iXXシリーズはそのニーズを満たすためのポータブル赤外線カメラです。ACEのエコシステムにより、FLIR製やサードパーティ製のアプリを導入することができ、ワークフローをシンプルで迅速に保ちながら、特に経験の浅い作業員をサポートします」と述べています。
スキル不足を補う機能
保守チームの約60%が熟練したサーモグラファーが不足していることが報告されています。この課題を解決するために、FLIR iXXシリーズは直感的なアプリ連動のワークフローを採用し、あらゆるスキルレベルの作業員が効率的かつ安全に検査を行えるように設計されています。使用開始に必要なものはすべて付属しており、導入ガイドアプリも整備されていますので、経験が浅いユーザーでも専門的な検査が可能になります。
資産状態の把握を促進する新機能
従来のワークフローでは、レポート作成に技術者の作業時間の最大50%を要することがありましたが、クラウド連携型の新しいワークフローではこの割合がゼロになることが期待されます。iXXシリーズは新たにブラウザベースのソフトウェアAssetlinkと標準連携され、検査計画、熱画像と資産データの関連付け、迅速なレポート作成を実現します。傾向の可視化も可能になり、資産の状態に関する深入りした洞察が得られるようになります。
作業者は、Wi-FiまたはLTE(一部モデルのみ)を介してクラウドと直接連携し、データの即時アップロード、整理、共有が可能です。さらに、メッセージや電子メールの送受信、ビデオ通話など、デバイスから直接操作できるため、チームの協力体制を強化することができます。
業界全体への影響
新シリーズは製造、工業、商業、データセンター、公共施設など、さまざまな用途に適した設計で、特に故障の早期発見やダウンタイムの削減が期待されています。iXXシリーズは、資産階層、クラウドベースのデータ管理、チーム全体の協力体制を必要とする大規模向けの状態監視プログラムでも活用できます。また、湿気の検出やHVACのパフォーマンスチェック、エネルギー損失の評価といった建物診断や設備メンテナンスにも役立ちます。
最大解像度480×640の鮮明な熱画像を提供し、800万画素の可視光カメラと高解像度のタッチスクリーンが搭載されています。すべてのiXXモデルは40mKの温度分解能と±2℃の精度を備え、迅速かつ的確に問題点を特定するための強力なツールとなっています。
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フリアーシステムズについて
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