トラスコ中山と丸越鋼具が災害時物資調達協定を締結
2025年9月22日、トラスコ中山株式会社は神奈川県伊勢原市にある丸越鋼具伊勢原(株)と、災害時に必要な生活必需物資の調達に関する協定を締結しました。この協定は、災害時の市民生活の早期復旧を目的としており、特に男女の視点に立った避難所用の資機材や在宅避難者用の物資を迅速に調達する体制を整えることを目指しています。
協定締結式の詳細
協定締結式はトラスコ中山の物流センター「プラネット南関東」で行われ、伊勢原市の萩原市長、丸越鋼具伊勢原の越場社長、トラスコ中山の中山社長が出席しました。この場では、協定の概要や今後の取り組みについて説明がなされました。
協定の概要
今回の協定により、トラスコ中山が保有する全国の物流センターでの多種多様な在庫を活用し、大規模な災害が発生した場合に、必要な物資や資機材を迅速に被災地へ提供することが可能になる体制が整いました。なお、全国での同様の協定締結は13件目、神奈川県内では横浜市、川崎市に続いて3件目となります。
プラネット南関東について
- - 所在地: 神奈川県伊勢原市高森1567番1
- - アクセス: 小田急小田原線愛甲石田駅から徒歩17分、車で5分
- - 敷地面積: 3,662坪
- - 延床面積: 7,884坪
- - 稼働年: 2020年
- - 建物構造: 免震構造
- - 在庫アイテム数: 17万6千アイテム
- - 在庫総個数: 303万5千個
- - 在庫金額: 27億8千万円
この物流センターは、災害時における物資供給がスムーズに行えるよう、免震構造を採用しており、大規模な地震などに対しても強じんさを誇っています。
トラスコ中山のBCP対応
トラスコ中山は「人や社会のお役に立ててこそ企業である」という理念のもと、災害復興支援に必要な21,800アイテムを常時在庫しています。特に、118アイテムはBCP対応強化品として通常の在庫の6カ月以上を保有し、供給ルートに問題が生じた場合でも補充が可能な体制を整えています。全国に28か所の物流センターを保有し、他拠点からのサポート体制も万全です。
さらに、トラスコ中山は現在、12自治体と災害復興協定を締結しており、今後も協定の拡大を目指しています。特に最新の物流センターには免震装置を導入し、災害時でも供給が止まらないような仕組みづくりを進めています。
まとめ
この協定の締結は、トラスコ中山にとってだけでなく、伊勢原市民にとっても大きな安心につながるものです。災害時における生活必需物資の確保は、地域の安全と安心を守る重要な要素であり、今後の取り組みにも期待がかかります。社会における企業の役割を改めて考えさせられる契機となるでしょう。