霞ヶ関キャピタルがマレーシアでの物流拠点開発を開始
霞ヶ関キャピタル株式会社(本社:東京都千代田区)が、マレーシア・クアラルンプールに新たな現地法人を設立し、ASEAN地域での展開に向けた第一弾として冷凍自動倉庫の開発プロジェクト「Setia Alaman」をスタートさせました。これが、同社にとって初の海外進出となります。
マレーシア市場のポテンシャル
マレーシアは、急速な人口増加と経済成長が進んでおり、東南アジアにおける物流のハブとしての地位を確立しつつあります。EC市場の拡大、ハラール製品の需要増加、そして政府によるインフラ整備の進展が、この国の物流産業の成長を後押ししています。その背景により、当社は今後ますます有望な市場としてマレーシアを注視しています。
当社は、日本国内において、過去数年にわたり冷凍冷蔵倉庫の開発を進めてきました。特に、2030年のフロン規制や冷凍食品需要の増加に対する対応として、多様なニーズに応える物流施設ブランド「LOGI FLAG」の展開を進めてきました。最近では、自動化を取り入れた冷凍自動倉庫や危険物自動倉庫の開発も行い、今後の業界の課題に応える体制を整えています。
プロジェクト概要『Setia Alaman』
このプロジェクトの概要としては、マレーシアの大手デベロッパーとの土地売買契約を締結し、港に近い位置に冷凍自動倉庫を建設する計画です。具体的には、以下のような情報が提供されています。
- - プロジェクト名: Setia Alaman
- - 所在地: Plot 25, Setia Alaman, 41050 Klang, Selangor
- - アクセス: クアラルンプール中心から約37km(車で約40分)
- - 敷地面積: 12,262㎡
- - 延床面積: 11,453㎡
- - 着工予定: 2026年10月
- - 竣工予定: 2028年12月
この冷凍自動倉庫は、冷凍・冷蔵・常温のマルチテナント型物流施設で、多様なニーズに対応したサービスを提供する予定です。特に、環境に優しい設計やインフラの最新技術を取り入れ、持続可能な態勢で運営されます。
霞ヶ関キャピタル・マレーシアの展望
新たに設立された現地法人「KASUMIGASEKI CAPITAL (MALAYSIA) SDN. BHD.」は、マレーシアの物流市場における急成長の中で、冷凍自動倉庫の開発・運営ソリューションを提供します。社長の杉本亮氏は、動画配信プラットフォームの活用や地域に密着したビジネスモデルを重視し、冷凍冷蔵倉庫分野で得た知見を活かして新しいサプライチェーンのモデルを築くことを誓いました。彼とともにマネージングディレクターの大熊俊博氏も、地域社会と連携し、持続的な成長を図っていく所存です。
まとめ
霞ヶ関キャピタルのマレーシア進出は、同社の国際展開の第一歩であり、新たな物流インフラの構築を目指す挑戦です。これを通じて ASEAN地域へのさらなる進出が期待されています。今後の冷凍自動倉庫プロジェクト「Setia Alaman」に注目が集まります。あらゆるビジネスや暮らしを支えるため、次世代の物流網を築いていく姿を見守りたいと思います。