ソニー生命が展開するライフプランニング体験プログラムの実践と成果
ソニー生命保険株式会社は、経済産業省の令和5年度補正「ライフステージを支えるサービス導入実証等事業」に採択された2024年度の取組結果を発表しました。このプログラムは、キャリア・ファイナンスだけではなく、ライフ全般を考慮した包括的なライフデザインサービスの開発をサポートすることを目的としています。
1. プログラムの概要
この事業の主な目的は、社会問題の解決を目指すビジネスモデルを生み出し、ライフプランニング体験を通じて社会課題解決に貢献することです。主に「学校」「自治体」「企業」の三つの分野でライフプランニングのプログラムが実施されました。
(1)学校向けプログラム
学校を対象とし、中学校・高校・大学でのライフプランニング体験プログラムが展開されました。このプログラムでは、仮想の家族を想定し、住まいや子どもの教育プランを考える授業が行われました。また、学習後には意識変容を測るためのアンケートも実施されています。
- - 実施校数: 23校
- - 対象者数: 2,758人
- - ライフプランナー数: 353人
(2)自治体向けプログラム
自治体では、地域住民を対象としたライフプランニングプログラムが実施されました。ひとり親家庭や地域おこし協力隊向けに地域特性を生かしたプログラムが展開されています。
- - 実施自治体: 4
- - 対象者数: 31人
- - ライフプランナー数: 17人
(3)企業向けプログラム
企業では、従業員を対象にライフプランニング体験プログラムが提供されました。このプログラムは企業の福利厚生パッケージの一環として取り入れられ、プログラム参加後にはアンケートを通じて従業員の意識や行動の変化を測定しています。
- - 参加法人社数: 134社
- - プログラム参加者数: 1,862人
- - ライフプランナー数: 213人
2. 各分野の成果と今後の課題
学校
教育機関でのプログラムは、高いニーズが確認できました。生徒の意識変化に関心が集まる一方で、より多くの生徒に受講してもらうための施策が求められています。
自治体
プログラムが地域住民に与えた影響は大きく、他自治体からの興味も高まりました。集客の課題が認識されており、解決策の模索が必要です。
企業
経営者にとっては、従業員のキャリア自律や金融リテラシー向上に対するニーズが高まっています。集客やプログラム内容の独自性を高める必要があると認識されています。
3. 今後の展望
ソニー生命は、「お客さまの生きがいある人生をお守りする」というビジョンの下、2025年度以降も引き続き各分野にプログラムを提供し、個々の夢や目標を描く機会を創出していく方針です。
これにより、次世代を担う子どもたちのために、より良い未来を築くお手伝いを続けます。
当社の取り組みは、教育機関だけでなく、地域社会や企業にも広がりを見せ、今後さらなる発展が期待されていいます。