サムティが進めるホテル特化型ファンドと集合住宅ファンドの新たな戦略
サムティの新たなファンド戦略
2023年10月、サムティホールディングス株式会社(以下、サムティ)は、ホテル特化型私募不動産ファンド第2号の組成を発表しました。また、集合住宅資産ファンドのセカンドクローズも行われ、ファンドの運用を強化しています。
ホテル特化型ファンド第2号の背景
サムティは、2025年7月に組成した第1号ファンドに続き、国内の複数の投資家からの資金を確保し、再びホテル特化型ファンドを立ち上げました。このファンドは、さらなる観光需要の高まりを見越しており、日本の主要な観光地に宿泊施設を展開しています。第2号ファンドのポートフォリオには、東京や京都、飛騨高山といった観光名所に位置する3つの宿泊施設、合計749室が含まれています。
加えて、ホテルの運営はフランスを発祥とするアコーホテルズに委託しており、質の高いホスピタリティを提供することが期待されています。インバウンドおよび国内観光の需要の高まりに伴い、蓄積された知識と経験をいかし、安定した運営を目指します。
集合住宅資産ファンドのセカンドクローズ
同時に発表された集合住宅資産ファンドは、規模が約5億米ドル(約750億円)にのぼり、このうち1.4億米ドル(約210億円)規模の新築物件が追加取得されました。対象物件は東京都、大阪府、名古屋市にまたがり、628戸の高品質住宅が新たなポートフォリオとして加わります。
このファンドは、サムティの主要株主であるヒルハウス・インベストメント・マネジメントと政府系ファンドとの提携によって設立されました。最近の発表は、ホテルファンドと合わせてサムティの進むべき道を示すものとされており、市場の動向に適応しつつ、バランスの取れた投資を行う姿勢が感じられます。
経営陣の思い
サムティの代表取締役社長、小川靖展氏は、ホテル特化型ファンド第2号および集合住宅資産ファンドのセカンドクローズについて、「これはサムティが目指す完全統合型の不動産投資・資産運用プラットフォームとしての変革を表現しています。長年の経験を活かし、さらなる進化を遂げる所存です」と述べています。
一方、大和証券グループ本社の荻野明彦氏も、サムティのファンドが現在の日本の不動産市場で高い関心を集め、事業モデルの変化が進行していることを指摘しています。また、ヒルハウスのジョー・ギャグノン氏は、サムティが国内外の投資家から信頼を得ており、リーダー的な地位を築いていることが示されていると評価しました。
サムティの将来に向けた展望
今回のファンド組成は、ただの資金調達に留まらず、サムティが持続可能な成長を遂げるための戦略的施策でもあります。独自の運用プラットフォームを通じて、日本の不動産市場において堅牢な地位を確立し、多様なニーズに応える資産管理を進めていくことでしょう。
サムティは、今後も観光客の需要や市場の変化を見据えた柔軟な戦略を持ち続け、新たな成長の機会を追求する姿勢が期待されます。
会社情報
- 会社名
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Hillhouse Investment (HHLR Management Pte Ltd)
- 住所
- 8 MARINA BOULEVARD, LEVEL 28 MBFC TOWER 1 SINGAPORE 018981
- 電話番号
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