テラドローンと海洋開発の新展開
2025-06-17 16:25:42

テラドローンと三井海洋開発が共同研究契約を深化、FPSO検査の新技術開発へ

テラドローンと三井海洋開発の新たな協力



テラドローン株式会社(下称、テラドローン)と三井海洋開発株式会社(下称、三井海洋開発)は、FPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)における原油貯蔵タンクの検査を目的とした共同研究開発契約を更新しました。この契約は、2024年に両社が結んだ契約に基づき、技術の実用化や運用の拡大を目指して進展しています。

FPSOでの重要な検査業務



FPSOでは、日常的に原油やガスの生産が行われており、安定した供給を維持するためには、定期的な保守点検が必須です。しかし、従来の人力による検査は安全面でのリスクがあり、作業員の労働環境を悪化させる要因ともなっています。こうした課題を解決するため、テラドローンは自社開発のTerra UTドローンを活用し、非破壊検査を実施する方法を模索しています。

このドローン技術の導入により、作業員を新たに乗船させることなく、効率的かつ安全に検査が行える点が大きな利点とされています。特に、FPSOにおいては限られた人数での作業が求められるため、その安全性と効率性の向上は重要な課題です。

技術の進歩と実績



共同研究の成果として、これまでにいくつかの重要な技術的な達成がありました。超音波センサーの改良により測定精度を向上させるとともに、ガス検知器の搭載によって検査作業の安全性を強化しています。また、ケレンブラシの高性能化も進み、不純物や油分の除去効率が向上し、従来の10倍以上の検査作業が可能に。これにより、作業時間の短縮が実現しました。

さらに、有線ケーブルを使用することで常時給電が可能になり、バッテリー交換の手間を排除。これにより、ドローンの着陸回数を大幅に削減することができました。

2025年度の新たな挑戦



2025年度に向けた開発では、機体設計の最適化や新たな計測技術の導入が予定されています。特に、世界各国での展開を視野に入れた堅牢性と運用安定性を向上させることが目指されています。また、目視点検機能の強化や安全性のさらなる向上を図るための取り組みも進められています。

今後の展望



テラドローンと三井海洋開発は、これからも共同でドローンによる検査技術を開発・普及させていく意向です。労働安全性や効率性の向上に寄与しながら、業界全体の問題解決にも取り組んでいきます。

なお、業績への影響については、今後の状況を見守りながら適時発表される予定です。

両社の今後の活動に注目が集まる中、実用化された技術がどのようにFPSOの運用に寄与するのか、期待が高まります。

企業情報



テラドローン株式会社



テラドローンは、「Unlock “X” Dimensions(異なる次元を融合し、豊かな未来を創造する)」というミッションを掲げています。ドローンの開発や運行管理システムの提供など、多岐にわたる領域で活躍を続けています。

三井海洋開発株式会社



三井海洋開発は、FPSOをはじめとする海洋石油・ガス開発プロジェクトに用いられるEPCIサービスを一貫して提供する日本唯一の企業です。業界課題の解決に向け、常に先進的な技術を追求しています。


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会社情報

会社名
Terra Drone株式会社
住所
東京都渋谷区渋谷2丁目12-19 東建インターナショナルビル
電話番号
03-6419-7193

トピックス(IT)

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