株式会社ASNOVA、過去最高の売上を記録し成長戦略を明らかに

株式会社ASNOVA、2025年3月期第3四半期決算を発表

2025年2月14日、株式会社ASNOVAが2025年3月期の第3四半期決算を発表しました。当社は、くさび式足場のレンタルと販売を手掛け、特に足場レンタル事業においての盤石な顧客基盤が強みです。この四半期は、売上高が過去最高を記録したことが特筆されています。

業績のハイライト

今回の決算では、売上高が前年同期比で3億8,900万円増加し、14.1%増の31億4,900万円に達しました。また、償却前営業利益も前年同期比で1億1,900万円の増加を見せ、9%増の14億5,000万円という結果になりました。さらに、当社の重要な指標である足場保有額も168億円を超え、安定した事業基盤を築いています。

新規事業への投資が影響し、営業利益は前年同期に比べて減少しましたが、それでも財務状況は良好であることが伝わります。今後も収益力の高いレンタル事業に注力し、さらなる成長を目指していく意向です。

新規拠点の設立と事業譲渡

ASNOVAは熊本市に新たな機材センターを設立し、九州エリアでの新規開拓を進めます。また、敦賀工事センターは事業譲渡を行い、経営資源を集中させる戦略を採用することで、企業価値向上を図ります。企業全体の資源配分を見直すことで、より高い効率性を追求しています。

貸借対照表の変化

今期の貸借対照表では、足場への積極的な投資により資産が前年同期比で大幅に増加しています。この動きは、将来的な収益向上を見据えた戦略的なものであり、業界での競争力を強化しています。

今後の成長戦略

株式会社ASNOVAは、今後も足場レンタル事業を核に、拠点網や顧客基盤の拡大を図り、2023年に開設したECサイト『ASNOVA市場』の認知度向上を狙います。これらの施策により、収益力のより一層の向上を目指します。営業利益率は現在低いものの、償却前営業利益率は40%を超えています。この収益力を生かして、成長市場での需要に応える体制を築いていく考えです。