環境への意識を高めるアート展
2025年11月12日から17日の間、東京都市大学渋谷パクスで、画家・綾海の個展『廃材から描く展2025』が開催されます。この展示会は、全国を巡り集めた廃材を独自の絵の具に変えて作品を生み出す綾海の活動を紹介するものです。作品には、各地の素材を使った絵画やシルクスクリーンによる立体的なインスタレーションが展示され、観客は素材の再生の物語を体感できるでしょう。展覧会は無料で入場でき、綾海本人も会期中毎日在廊予定です。
展覧会の内容について
この個展では、廃材から生まれた色彩やその背景にある物語、一枚一枚に宿る地域の歴史を感じられる作品が紹介されます。綾海の考えでは、廃材は単なるゴミではなく、様々な環境問題や文化的背景を持つ素材なのです。彼女が訪れる各地で出会った廃材や自然素材を絵の具として再生することで、観客に「素材の物語」を読み解く入り口を提供しています。
「なぜこの素材がここにあるのか?」という問いが潜んでおり、綾海は作品を通じて、観客が日々の選択や周囲の環境について考えるきっかけを作りたいと考えています。彼女の作品は、環境への意識を高めるだけでなく、地域文化を再発見する方法ともなっています。
綾海のアートの背景
綾海(あやみ)は長崎県出身で、アートを通して地域の問題意識を高める活動をしています。デザイン専門学校を卒業後、デザイン事務所での勤務を経て独立し、フリーのアーティストとしての道を歩み始めました。彼女はキャンピングカーで日本各地を回り、各地の廃材を収集し、それを新たなアート作品として再利用しています。
綾海の作品の魅力は、単に美しさだけでなく、その奥に隠された素材の命や、地域の知恵を感じ取れることです。彼女は作品を通じて、観客に自分の身の回りにあるものへの目を向けてもらいたいと考えています。このような活動の背景には、アートを通じて日常に小さな変化をもたらすという強い思いがあります。
展示作品と販売アイテム
個展では、展示予定の作品が約20点前後、シルク作品や版画といった商業作品も展開予定です。販売価格は、版画が33,000円(税込)、画集用バインダーが3,300円、バラ売りは220円となっています。また、絵の具作りキットガチャや、地域にちなんだ物販も取り揃えています。
参加の呼びかけと綾海のメッセージ
綾海は、「この展示では、この四年間取り組んできた平面作品と、新たに挑戦したシルクによる表現、二つの形をご覧いただきたい」と語っています。彼女の活動の目的は、アートを通じて地域の魅力や現状を伝え、観客に気づきを与えること。彼女の個展は、地域文化を再認識し、環境への意識を高める貴重な機会となることでしょう。
ぜひ足を運んで、廃材が持つ可能性や綾海のアートを実際に体感してみてください。
展覧会詳細
- - 日時: 2025年11月12日(水)~11月17日(月)
- - 会場: TCU Shibuya PXU(東京都市大学 渋谷パクス)
- - 交通: 渋谷駅から徒歩5分
- - 入場料: 無料
- - 作家在廊日: 会期中毎日