日立システムズ、Google Cloudとタッグを組みセキュリティサービスを強化
株式会社日立システムズは、日本国内においてGoogle Cloudのセキュリティソリューションの提供を開始しました。この取り組みは、日立システムズがグローバルでのセキュリティ事業を強化する一環であり、特に重要インフラの保護に向けられています。
新たなサービスの導入
日立システムズが導入するGoogle Cloudセキュリティソリューションには、「サイバーレジリエンス on Google Cloud」として、以下の3つのサービスが含まれます:
- - Google Security Operations
- - Google Threat Intelligence
- - Mandiant™
これらのサービスは、海外グループ会社であるHitachi Systems Trusted Cyber Managementが培ったドメインナレッジと世界基準のセキュリティサービスを基にしています。これにより、日本国内の重要なインフラ領域に対し、より効果的なサイバーセキュリティ対策が実現されるのです。
背景と課題
近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中、サイバー攻撃がますます巧妙化し、企業や組織は様々な脅威に直面しています。特に、ランサムウェアやサプライチェーンを狙った攻撃は急増しており、これに対抗するためには、高度なセキュリティ対策が求められています。その一方で、セキュリティを担う専門人材の不足も深刻な問題となっています。このような状況を受け、日立システムズはGoogle Cloudとの連携を通じ、日本の企業や組織に安全で優れたサービスを提供することで、サイバーセキュリティの強化を図っています。
特長と利点
日立システムズのセキュリティサービスには、次のような特長があります。
1. 重要インフラのレジリエンス強化
Google Security Operationsは、AIに基づくインテリジェンス主導のセキュリティ運用プラットフォームです。このプラットフォームは、膨大なログデータの収集、分析、対応を迅速に行うことができ、重要インフラのセキュリティを強化します。特に、各業界のドメインナレッジを活用し、業界特有の脅威に対抗するためのカスタマイズが可能です。
2. セキュリティ人材不足への対応
日立システムズが提供するサービスは、高度な専門知識を必要とするセキュリティインシデントへの対応を大幅に効率化します。Googleの自動化技術と自然言語処理を活用し、迅速な調査を実現することで、企業は十分なセキュリティ人材を保持していなくても信頼性の高いセキュリティサービスを利用可能です。
将来の展望
日立システムズは、今後も「Cyber Security for IT×OT」というコンセプトに基づき、OT領域の保護に向けた新たなサービスを提供する計画です。特に2030年までにセキュリティ事業全体で売上1,000億円を目指すなど、より幅広いセキュリティソリューションの展開を進めていく意向です。
日立システムズとGoogle Cloudの連携によって、今後のサイバーセキュリティ市場における新たな価値創造が期待されています。安全な社会の実現に向け、両社の努力が注目されます。