富士ソフト、教育メタバースで不登校支援の実証事業を開始

富士ソフトが教育メタバースを使った不登校支援に挑む

富士ソフト株式会社が文部科学省の「令和7年度次世代の学校・教育現場を見据えた先端技術・教育データの利活用推進」事業に4年連続で採択されました。この取り組みの一環として、教育メタバース「FAMcampus」を利用した不登校支援が進められます。

不登校の現状

文部科学省が発表した調査によると、2023年度における小・中学校の不登校児童生徒の数は34万6,482人で、これは過去最多です。この増加傾向は11年続いており、文部科学省は「誰一人取り残さない学びの保障」を掲げた不登校対策を進めています。こうした中、富士ソフトは教育メタバース「FAMcampus」を2022年に提供開始し、不登校児支援の新しい形に挑んでいます。

教育メタバース「FAMcampus」とは

「FAMcampus」は、オンライン環境での授業や個別の質問ができる教育メタバースです。子どもたちが自由に学び、心地よい居場所を提供することを目的としています。このプラットフォームを通じて、参加者はリアルタイムでのコミュニケーションが可能になり、学びの場をより魅力的にしています。

2025年の取り組み

2025年度に富士ソフトは「FAMcampus」と教育データを駆使し、包括的な不登校支援を実施する計画を立てています。この中では非言語コミュニケーションを取り入れ、児童生徒の心理的な改善を図ります。また、これに伴って行政や教育機関、支援団体との協力関係を強化し、不登校の子どもたちが持つ自己肯定感や居心地感の向上を目指します。