第9回統計作成プロセス部会が開催される！最新の統計品質確保に向けた取り組み

第9回統計作成プロセス部会が開催されました

令和7年6月26日、東京にある総務省第2庁舎において「第9回統計作成プロセス部会」が開催されました。この会は、毎年行われるもので、統計の質向上に向けた取り組みや評価を見直す重要な場となっています。

会議の目的と議題

今回の会議では、まず各府省等の点検・評価の取り組み状況が報告されました。特に令和6年度における公的統計の品質を保証するための「PDCAサイクル」について、さまざまな府省が実施した評価結果が共有されました。このサイクルは、Plan（計画）、Do（実行）、Check（検証）、Action（改善）の4つのステップから成り立っており、持続的な品質向上を目指しています。

次に、統計作成プロセスにおける診断の実施状況に関する議論が行われました。これにより、各府省における統計データの作成工程がどのように進行し、その成果がどの程度の品質を持つのかを把握することが可能になります。

PDCAサイクルによる品質保証

参加者は「PDCAサイクルによる公的統計の品質確保・向上のためのガイドライン」についても言及しました。このガイドラインは、統計データの作成や評価における基本的な枠組みを提供し、各府省が効果的に統計を運用できるようサポートしています。参加者の中からは、実施状況に関する具体的事例がいくつか紹介され、参加者同士の意見交換が活発に行われました。

特に注目されたのは、様々な府省の取り組みで、例えば、デジタル化を進めることで、より迅速にデータを収集・分析する手法が模索されています。これにより、統計がより見える化され、一般市民も容易に理解できるような仕組みが整備されることが期待されています。

今後の展望

会議の最後では、今後の取り組みとして、さらなる統計の診断を行う方針が確認されました。データが正確で信頼できるものであることを確保するために、統計作成プロセスの透明性を高め、各府省が共有する情報の質を向上させるための課題が挙げられました。これにより、国民一人一人が統計に基づく合理的な判断ができるよう、基盤が整備されることが期待されます。

このように、第9回統計作成プロセス部会は、全国の府省が統計品質の向上に向けて取り組みを進めていることを示す重要な会合であり、今後のトレンドを見逃さないためにも、注目が集まることでしょう。