地域資源循環の新展開：J-CIRCULARSと木村産業が資本提携

J-CIRCULARS株式会社と木村産業の資本提携について

2025年4月8日、愛知県春日井市を拠点とするJ-CIRCULARS株式会社が富山県富山市に本社を構える木村産業株式会社との資本提携を発表しました。この提携は、両社が持つ強みを生かし、廃棄物業界における課題を解決するための重要な一歩と位置づけられています。

- 廃棄物業界の現状と課題

廃棄物処理業界は多くの中小企業が参入しているため、資本や人材の不足、さらには後継者問題などの深刻な課題を抱えています。リサイクルの必要性が増す一方で、業界全体の構造改革が求められる時代に突入しています。そこで、J-CIRCULARSは、全国の廃棄物処理企業が集まり、グループ企業として協力し合い成長する"全国的資源循環グループ"を目指しており、この提携はその実現に向けた重要なステップです。

- 木村産業の強み

木村産業は、産業廃棄物の収集運搬や中間処理、再資源化を行う企業として知られています。その特筆すべき点は、リサイクルが難しい建設系混合廃棄物をRPF（リサイクルペレットフィルム）として再資源化できる能力です。北陸圏での強いネットワークと地域密着型のサービスを推進し、資源循環の向上に寄与しています。

- 提携の意義と展望

J-CIRCULARSと木村産業の資本提携により、J-CIRCULARSグループの営業エリアは東海圏を超え、北陸圏へと広がりました。この資本提携は、同グループが全国的資源循環グループへと進化する可能性を大いに秘めています。両社は、廃棄物業界の運命を変える意義深い連携を進めることで、サーキュラーエコノミーの実現に向けた道を一層具体化していくことでしょう。