三井メディカルジャパンとホールガーメント技術
新たな生産体制強化を実現
株式会社三井メディカルジャパンは、2025年3月7日に自社の製造ラインで最先端技術「ホールガーメント」を増設しました。この新設の生産ラインは、がんや骨盤臓器脱などの深刻な医療課題を抱える方々に向けた医療機器の生産能力を大幅に向上させることを目指しています。特に、女性の健康を考えた商品である「フェミクッション」の生産力が拡大し、より多くの人々へお届けできるようになります。
ホールガーメントとは何か
「ホールガーメント(WHOLEGARMENT)」は、株式会社島精機製作所が開発した無縫製ニットウェアの編機によって作られます。この技術では、一着のニット製品を丸ごと立体的に編み上げるため、縫い目がなく、従来の製品では得られない快適な着用感が実現します。ホールガーメント技術の導入は、製品の品質向上にも寄与しています。
ホールガーメント増設の背景
昨今、フェミクッションへの需要が増加している中で、三井メディカルジャパンは女性の健康をサポートする製品開発に力を入れています。需要の高まりを反映し、最新のホールガーメント編機を導入することにより、生産体制を強化することにしました。これにより、より迅速に高品質な製品を市場に提供できるようになります。
島精機製作所の役割
ホールガーメント技術を開発した島精機製作所は、1962年に設立されて以来、世界のニット編みに革新をもたらし続けています。コンピュータ制御での編み機、デザインシステム、さらには自動裁断機など、多岐にわたる製品を製造し、長年の経験と技術を駆使して高品質な商品を提供しています。島社長は「三井メディカルジャパンとの協力により、医療分野でも新たな技術を展開していくことに期待しています」と述べています。
今後の展望
三井メディカルジャパンは、ナラタのホールガーメントの増設を機に、フェミクッションをはじめ様々なフェムテック製品の品質向上と生産力を高めていく計画です。また、島精機製作所と密接に連携し、新しい製品の開発にも取り組む意向を示しています。
開発者の思い
代表取締役の三井桂子氏は、海外生活中に多くの女性が直面する健康問題を見つめ、医療機器の開発を決意しました。2006年に女性医療研究所を設立し、特に骨盤臓器脱に対する啓発活動を行ってきました。彼女は、女性疾患への認知度向上に貢献することを目指しており、その活動が実を結びつつあります。
監修医師の専門性
三井メディカルジャパンの商品開発には、専門医による監修が行われています。永尾光一医師は、泌尿器科学及び形成外科の専門家で、患者一人ひとりに対して丁寧な診察を行い、高い信頼を得ています。このような医療の視点が、製品開発に反映されています。
商品詳細と購入方法
フェミクッションの発売時期は現在調整中ですが、リリース情報は公式ウェブサイトで発表される予定です。不明点や詳細に関しては、公式サイト(
https://urogyne.jp/)をご利用ください。
会社概要
- - 会社名:三井メディカルジャパン
- - 所在地:〒104-0061東京都中央区銀座1-12-4 NE&E BLD 5F
- - 設立:2006年12月
- - URL:https://urogyne.jp/
今後も女性の健康を支えるための革新的な製品開発に期待が寄せられます。