猛暑に負けないお墓参り!
この夏、日本各地で記録的な猛暑が続いており、日中のお墓参りは命がけの行為と化しています。そんな中、1200年の歴史を誇る證大寺が、革新的なアイデアでこの危機に立ち向かっています。お墓参りを安全に行うため、夜間に行う「月燈慈」という取り組みを始めることを発表しました。
歴史ある寺院の挑戦
證大寺は、日本最古のホスピス「続命院」を由来とする真宗大谷派の寺院で、若い住職が運営しています。毎年お盆の時期には、多くの人々が先祖のお墓を訪れるのですが、ここ数年、猛暑時の参拝による熱中症の事例が増加しており、それによって命を落とす方々も少なくありません。この恐ろしい現状を受け、寺院はお参り方法について新たな提案を行う必要があると判断しました。
「月燈慈」の開発
今回の取り組みでは、内原智史デザイン事務所との共同開発により130個のソーラーランタンを使用し、夜間のお墓参り環境を整えます。ソーラーランタンは持続可能な設計で、昼間に充電し、日没後に自動で点灯するため、参道が温かい光に包まれます。この灯りに導かれながら、お墓に向かうことができるのです。
実施場所と日時
「月燈慈」のイベントは、以下の二場所で実施されます。
1.
證大寺船橋昭和浄苑(千葉県船橋市大神保町1306)
- 2025年8月13日(水)17時30分よりお盆法要、18時30分頃より点灯
2.
證大寺江戸川本坊(東京都江戸川区春江町4-23-1)
- 2025年8月17日(日)17時30分より十七夜まつり、18時30分頃より点灯とスカイランタン打ち上げ
どちらの場所でも、参道が月燈慈の明かりで照らされ、訪れる人々に安心感を提供します。
安全への配慮
住職は、「お盆のお参りで亡くなるのでは本末転倒。危険な日中のお参りを中止する決意をした」と語ります。この新しい試みを通じて、皆が安心して先祖を偲び、お参りできる環境を整えたいと願っています。
まとめ
日本の伝統と現代的なライティング技術が融合した「月燈慈」は、持続可能で安心なお墓参りの形を提供するものです。猛暑に負けず、特別な時期を再発見し、尊い先祖への思いを新たにすることができるのではないでしょうか。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。