WiMAXモバイルルーター基礎知識
近年、モバイルインターネットが身近になり、特にWiMAXの人気が高まっています。その中で今回は、株式会社ALL CONNECTが実施した2機種のWiMAX対応モバイルルーター『HYBRID Wi-Fi 5G NC03』と『Speed Wi-Fi DOCK 5G 01』の通信速度についてリポートします。この2つは、いずれも多くの通信プロバイダーで利用されている人気機種ですが、それぞれの強みや弱みを理解することが重要です。
実施調査の目的と方法
調査の目的は、これら2機種が「多台数接続」「設置場所別」においてどれだけの速度を発揮するのかを検証することです。具体的には、鉄筋コンクリート造のオフィスにて多数の接続端末を用いたテストと、木造一戸建てにおける夜間の回線混雑時に設置場所を変えるテストを行いました。
測定条件
- - 対象機種: NC03、DOCK
- - 測定環境: 鉄筋コンクリート造オフィス、夜の木造一戸建て
- - 計測機器: iPhone 16 Pro Max及びノートPC(MacBook Pro、Windowsノート)
- - 測定方法: 『Speedtest by Ookla』で下り・上り速度を計測。
実測結果と考察
鉄筋コンクリート造オフィスでのテスト
この環境では、少数の端末を接続した場合、NC03が優位に立つことが分かりました。スマートフォン1台で接続した状態で、NC03が66.15Mbps、DOCKが54.66Mbpsという結果が得られました。しかし、ノートPCを接続すると状況が一変。NC03は一気に速度が落ち、携帯1台+PC2台で11.87Mbps、携帯2台+PC2台では11.31Mbpsまで下がりました。一方、DOCKは48.6Mbpsという安定した数値を維持しました。
この背景には、接続端末数が増加することで、帯域が分散し、1台あたりの速度が減少したことが影響していると考えられます。特にNC03は、多台数接続時のパフォーマンスが急落し、多数のデバイスでの使用時にはDOCKの方が安定した通信を提供しています。
木造家屋での設置場所別テスト
木造一戸建てのテストでは、設置場所の違いが通信速度に劇的な影響を与えました。窓際にクレードルを使用した場合、NC03の速度が153.18Mbpsとなり、中央に置いた時の78.98Mbpsと比べて約1.9倍の効果がありました。クレードルを使うことも、通信速度を向上させる大きな要因となることが確認できました。
各種テスト結果のまとめ
1.
少数の端末使用時:
-
NC03: 下り66.15Mbps
-
DOCK: 下り54.66Mbps
2.
多台数接続時:
-
NC03: 下り平均15.1Mbps
-
DOCK: 下り平均48.6Mbps
3.
設置場所による差:
- 窓際×クレードル使用: 下り153.18Mbps
- 中央設置: 下り78.98Mbps
どちらを選ぶべきか
利用者のライフスタイルにより、選ぶべき機種は異なります。
- - 一人暮らし・少数利用: NC03が最適。
- - 家族や多端末接続: DOCKが安定した通信を提供。
- - 木造宅での設置工夫: 窓際にクレードルを置くことで速度向上。
最後に
調査を通じて、同じ型のモバイルルーターでも、接続端末数や設置場所によって性能が大きく変わることが明らかになりました。NC03は少数接続時に非常に速い一方で、多数接続ではDOCKが優位です。クレードルの使用や設置場所の工夫は、簡単に通信速度を改善する手段なので、ぜひ実践してみてください。