新たな酵素開発へ
2025-05-09 10:45:26

株式会社アンプラットとdigzymeが酵素開発に革新をもたらす協業開始

株式会社アンプラットとdigzymeの新たな協業



株式会社アンプラットが酵素開発プラットフォームの株式会社digzymeとの協業を始めました。これにより、酵素の開発や改良がより身近なものとなります。アンプラットは、神奈川県横浜市に本社を持ち、データ解析技術共有プラットフォーム「ANCAT」を運営しています。一方のdigzymeは、東京都港区に本拠地を置き、酵素探索・改良の専門家集団です。

この協業の成果として、アンプラットは「ANCAT」内で、精密発酵や体外診断用の酵素の単変異体機能予測を行う新しい解析サービス「digzyme in silico DMS(Deep Mutational Scanning)」を提供開始しました。このサービスによって、高精度な酵素変異体の活性予測が可能となり、研究者が自らデータ解析を行うことができるようになります。

酵素研究の現状と課題



酵素は私たちの生活に欠かせない存在です。その機能は肉を柔らかくしたり、洗剤の洗浄力を向上させたりと多岐にわたり、生命科学研究においても重要な役割を果たしています。しかし、酵素の研究には高い難易度が伴い、実用化されるまでに時間がかかることが多いのが現実です。特に、多くの酵素は偶然によって発見されることが多く、研究者は運を望むだけの状況にあると言えます。

酵素は数十種類のアミノ酸から成る複雑なタンパク質であり、その変異体を人工的に作成することは非常に困難な作業です。多くの変異とその組み合わせを考慮する必要があり、その数は膨大です。このような状況下で、計算機的に候補を絞り込むには、専門的な知識と計算リソースが求められます。現状、研究者がこれらの解析を実施するためには高額な受託解析が必要でした。

ANCATの役割



アンプラットが開発したANCATは、複雑なデータ解析を専門知識がなくても簡単に操作できるプラットフォームです。これにより、研究者は自分のデータを解析し、結果を得る際のコストや時間を大幅に削減できます。「ANCAT」では、様々なバイオインフォマティクス解析手法が可能で、日々新しいプログラムが追加されていくため、常に最新の技術を利用することができます。

今回の協業は、アンプラットとdigzyme双方の強みを活かすものです。アンプラットのITスキルとdigzymeの酵素研究における専門性が融合し、新しい研究の道を切り開くことが期待されます。酵素開発のプロセスを変革する「digzyme in silico DMS」は、まさにその一環です。

digzymeの目指す未来



digzymeは、「世界を変える酵素を、迎えに行こう。」というミッションのもと、多種多様な酵素の探索や改良を促進するスタートアップです。彼らの技術により、酵素開発の迅速化が図られ、今後のビジネス成長につながることが期待されています。

この協業を通じて、酵素の研究・開発が一層進むことは、私たちの生活に大きな影響を与えるでしょう。高精度な解析サービスの提供は、今後の生物研究において新たな展望を開く重要なステップです。研究者はこのサービスを利用することで、より効果的に研究を進められるようになるでしょう。さらなる進展が待たれる中、これからのアンプラットとdigzymeの取り組みから目が離せません。


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会社情報

会社名
株式会社アンプラット
住所
神奈川県横浜市西区みなとみらいランドマークタワー7F NANA Lv. PS-006
電話番号
080-4181-1989

トピックス(科学)

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