Claudin18.2を標的にした放射性医薬品の臨床研究が開始

Claudin18.2をターゲットにした新たながん治療の展望



ペプチドリーム株式会社は、新しいがん放射性医薬品候補である64Cu-PD-29875の特定臨床研究を開始したことを発表しました。この研究は、同社が注目しているターゲット、Claudin18.2(CLDN18.2)を狙ったものです。最初の被験者への投与が行われ、安全性や体内での動きを評価することが目的です。

臨床研究の背景



64Cu-PD-29875は、主に胃がんや食道胃接合部がんの患者を対象にした「ファースト・イン・ヒューマン試験」です。この研究では、PET/CTイメージング技術を用いて、腫瘍の集積性や治療における可能性についての初期的なデータを得ることを目指しています。特に、診断薬としてだけでなく、ラジオセラノスティクスのアプローチを通じて、治療用薬品への展開も研究されています。

Claudin18.2(CLDN18.2)とは



CLDN18.2はクローディンファミリーに属する特殊なタンパク質で、正常な胃上皮細胞に主に存在しますが、胃がんや食道がんなど、多くのがん組織で高い発現が確認されています。そのため、CLDN18.2はがんの診断や治療において重要なターゲットとされています。

ペプチドリームは、68Cu-PD-29875の開発に際し、独自のPDPS(Peptide Discovery Platform System)技術を活用しています。この技術は、これまでの研究で得られた知見を基に、最適化された環状ペプチドの創製を可能にしています。

社長のコメント



ペプチドリームのリード・パトリック社長は、64Cu-PD-29875の初回投与が実施されたことについて非常に意義深いと述べています。「超先進的なラジオセラノスティクスの基盤を確立するための重要なステップだ」とし、今後もがん治療における新しい薬の開発を進めていく決意を表明しました。

胃がんと食道胃接合部がんの現状



胃がんは、2020年の全球統計で最も多く見られるがんの一つで、特に死亡率も高いことで知られています。最近では、毎年約110万人が新たに胃がんと診断され、その後の予後も低いことが指摘されています。また、2040年には患者数が180万人に増えると予想されています。食道胃接合部がんも増加傾向にあり、胃がん同様にCLDN18.2の発現が確認されているため、46Cu-PD-29875の研究は大変期待されているのです。

この研究は2024年に日本医療研究開発機構から助成を受けて推進される予定であり、将来的に患者に新しい治療法を提供するための重要な基盤となることでしょう。『がん治療に新たな希望を』を合言葉に、ペプチドリームは研究を加速していきます。

会社情報

会社名
ペプチドリーム株式会社
住所
神奈川県川崎市川崎区殿町3-25-23
電話番号
044-223-6612

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