Carstay、2025年上半期に車中泊スポット予約数が過去最大を記録

Carstay、2025年上半期に車中泊スポット予約数が増加

最近の発表によると、車中泊管理サービスのCarstay（カーステイ）は、2025年上半期（4月〜9月）に1907件という過去最高の車中泊スポット予約数を達成した。この数字は、キャンピングカーや車中泊スポットのシェアリングサービスを展開する同社にとって重要なマイルストーンとなる。

特に注目すべきは、2025年8月に新たにオープンした「道の駅美ヶ原高原」（長野県）の存在だ。このスポットは、標高2000メートルの涼しい気候や、雲海と上田市を見渡せる素晴らしい景色で、多くの訪問者を引き付けることで、わずか2カ月で上半期の予約数トップに立った。

実際、同所は2位以下のスポットに対して3倍以上の予約を集め、Carstay全体の成長を牽引している。予約数の増加に寄与した要因として、リラックスできるオープンスペースや温浴設備を持つスポットの需要の高まりもある。特に、大阪の「堺浜楽天温泉祥福」や、栃木県の「お丸山ホテル」、青森県の「極楽湯青森店」などでも前年上半期比で186%〜198%の予約増を見せている。

これらのスポットは単なる宿泊先としての機能だけでなく、温浴設備や休息スペースの提供を通じて、快適な滞在を可能にしている。高温が続く夏場においては、こうした快適性が特に重視されている。

また、「田舎バックパッカーハウス」（石川県）も、昨年の予約数がほぼ2倍に増加した。この施設は、奥能登地区における宿泊施設の減少を補う役割を果たし、キャンピングカーを利用する旅行者の基点として人気を博している。ここでは、宿と移動手段を兼ね備えたことが評価され、観光やバーベキューなどの活動を通じて地域の復興支援にも貢献している。

Carstayの車中泊プラットフォームは、全国で約300ヶ所のスポットを提供し、キャンピングカーの特化型カーシェアも行っている。これにより、旅行者は未使用の土地や駐車場を通じて、各地の地域資源を活用することができる。特に地方には、観光資源が眠っている場合が多く、それを活用することで新たな観光地の発見が期待されている。

また、宿泊施設の料金高騰や供給不足が続く中で、Carstayのサービスは国内外の旅行者にとって魅力的な選択肢とされている。さらに、キャンピングカーは「動くホテル」として、旅行の延長や観光消費の拡大が可能である。

2025年下半期には、地方の紅葉や冬の食材を楽しむための車中泊スポットの需要が高まるとみられ、健康的な過ごし方を求める人々に支持されることが予想されている。Carstayは、そのビジネスの成長を通じて、旅行者に新しいスタイルの宿泊体験を提供している。